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ヨーロッパやアメリカのいわゆる
”欧米人”の方々は
普段の挨拶でも
”Hug”(愛情をこめて抱きしめる)をする。
私達が丁寧にお辞儀をしてご挨拶するのとは
距離感が、違う。
それはそれで、私達日本人は、
”Very Polite”(とても、礼儀正しい)
と評価されるのだけれど
最近、<Hug>ってすごいなぁ
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人と人の距離をぐっと近づけて
相手を大好きにさせる魔法があるんだなぁ
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ということをあらためて、感じている。
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<Hug>は、私と息子の毎日の朝の習慣でも、ある。
仕事をしていたり、
友達とのお付き合いもあったり、で
正直、いつも子供とだけ、向き合っているわけではない。
(ブログを読んでいらっしゃる方はお分かりですよね
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ワーキングマザーとして生きなければいけないと
決断したとき、
それを潜り抜けてきた先達のママたちの
子供との時間について書かれたものを幾つも読んだ
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毎日、1日の報告をしあう
手紙や日記を交換する・・・というのが
多かったけれど
私と息子の場合は、<Hug>だ。
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朝起きてきた息子をギューッとHugしながら
毎日毎日
彼が私の宝物であること
彼が生まれてきてくれたことの感謝
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母のお通夜の時のこと。
4月、桜が散り始める頃
四谷にあるイグナチオ教会で行われた
母のお通夜には
親戚や父や母の関係者が駆けつける中
驚くほど大勢の私の友人達が参列してくれていた。
中学時代の友達、高校時代の友達、
大学時代の友達、最初に就職した会社の友達、
日英協会で知り合った先輩や友達、
息子のナーサリー時代のママ達、
息子の幼稚園、そして小学校のママ達・・・。
男女問わず、自分のパートナーや子供達を連れて
母へのお別れと私への励ましに来てくれたのだった。
ご存知のように教会ではお別れの礼拝の後
家族が祭壇の横に並び
参列して下さった方に御礼を言う。
・・・確か、中学時代の友人だったと思う。
私の前に来て、
言葉が出なかったのか、いきなりその場で
<Hug>してくれた。
すると、
以降並んでいた、全ての私の友人達が
皆、私にHugをしてくれたのだった
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それを見ていた息子は
”ママのところでみんな抱きしめあうから
列がなかなか進まなかったよ。”
とCoolなコメントをしたけれど
私はどれだけ沢山の愛で支えられているのだろう・・・
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その悲しい母とのお別れの時も
<Hug>の魔法は私を支えてくれていた。
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先日の舞台が千秋楽を終えた時、
主役の俳優さんとの間に
言葉はいらなかった。
ただ、<Hug>をしながら
お互いに、全てのことに、
感謝していた。
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<Hug>には、色々な感情や立場や
プライドやそういったものを
すべて溶かして、
<愛>だけを感じ取らせてくれる魔法が、ある。
そろそろ、忘年会とクリスマスパーティーの時期。
私も今日の2本立てを皮切りに
シーズンに突入する。
今年一年を無事に過ごせたこと、
またお互いの時間を作って会えたこと、
その喜びと感謝の時を
抱きしめよう
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