きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

海雲台

2010年01月03日 | 韓国
今年2作目はヘウンデ
偶然ですがイ・ミンギ君つながりとなりました

海雲台(原題:해운대)  2009年  
監督:ユン・ジェギュン 
出演:ソル・ギョングハ・ジウォン



100万人が訪れる観光地、海雲台に超大型の津波が押し寄せる。
観客動員数1400万人
ものすごい数よね
例えば、日本の映画と比べてみると
もののけ姫が1420万、千と千尋の神隠しが2350万人、、なるほど

9月に韓国に行ったときに観たんですけど、7月に封切りなのにまだ上映していて
土曜日だったこともあって半分近くの席が埋まってました
話題作なら観てみようって思うだろうし
パニック映画とはいえ人間愛を描いていて残酷なシーンもないし
前半は笑えるシーンも多くて
安心して家族で観に行ける映画よね
でも韓国は地震がない国だし津波が来るっていう感覚はあるんでしょうか

相当な訛りで、只でさえ韓国語が聞き取れないのにさらに全くわからなかったけど
あれ日本でいうと、例えばずっと博多弁で話す映画のようなイメージかしら
だったら熊本出身のうちの旦那が喜びそー(笑)

主演がソル・ギョングとハ・ジウォンちゃんで1000万人俳優って言われてるけど
完全に二人が主役っていうのとはちと違う気がします

商店街繁栄会会長であるマンシク(ソル・キョング)は無許可で刺身屋を運営するヨニ(ハ・ジウォン)が好きなんだけど告白ができない。数年前に遠洋漁船で津波にあい、一緒に乗っていたヨニのお父さんを救うことができなかったことが罪悪感になっている。

海洋救助隊員で仕事をするマンシクの弟ヒョンシク(イ・ミンギ)はソウルから遊びに来たヒミ(カン・イェウォン)を助けたことがきっかけに彼女から積極的に迫られまんざらでもない。

国際海洋研究所地質学者キム・フィ(パク・チュンフン)はメガ津波が海雲台(ヘウンデ)に近づくかも知れないと警告するが政府当局はこれを無視する。別れた妻ユジン(オム・ジョンファ)が娘を連れて仕事でヘウンデに来ていた。


この3カップルの話が津波が襲ってくる瞬間に向かって進んでいくんだけど
シナリオに無理もなくてよくできてて面白かった
でも、なんかどこかで観たような、、、感じがどうしてもあって
3つに別れた分やっぱり分散してそれぞれの感動も1/3って感じかな
すごい映像でCGで迫力もあるんだけど
正直私はパニックにならなかった
津波が怖くなかったのよね、、、なんでかなぁ
そこが実感できないと、いくら人間愛を描いていても感情移入できないよね
パク・チュンフンの「私がパパだよ」にはちょっとウルってきましたけど

キム・イングォンが毎度ながら脇役で光ってました 
ヨニと同級生の幼なじみ役で、プータローでお母さんはそんな息子が心配で苦労が耐えなくて
おいおいっ、そこまでやって生き残るかーー!って突っ込みたくなりましたが(笑)
強烈な存在感があります

助演賞にもノミネートされてたけどイ・ミンギも良かった
ボケとツッコミのボケ役が絶妙ね
笑えるし泣かせるし、爽やかだわ~
他の作品も観たくなる俳優さんでした









おいしいマン

2010年01月03日 | 韓国
今年もよろしくお願いします
本年度1作目はこれ

おいしいマン(原題:오이시맨)  2009年  
監督:キム・ジョンジュン
出演:イ・ミンギ、池脇千鶴、チョン・ユミ



これ、もしや日本映画かと思ったんですよね(紋別が舞台だからというわけじゃなく)
風の音、雪の音、海の音、食べる音に耳を澄ます、静かな韓国映画
なんで「おいしいマン」っていうタイトルかなって考えたんだけど
おいしいマンじゃないよね「おいしマン」笑
北海道の紋別へ来たヒョンソク(イ・ミンギ)がめぐみ(池脇千鶴)の民宿に泊まり
言ったのが「おいしい」
予告編見てもそうだしタイトルも「おいしい」だから
食べることが重要なキーワードかと思ったけど
私が考えてたほど、そうではなかった

ストーリが特別にあるわけじゃなくて
耳に障害があることがわかった失意のミュージシャンが紋別を旅する話
言葉が通じないめぐみと少しずつ気持ちを通わせながら
でもロマンスじゃない
そこがいいんだよなーー

めぐみのキャラが最高なの
雪だらけの紋別にブツブツいいながら、民宿を経営して観光ガイドしてる
少女趣味の服を着て、酒と煙草が心の友
20代後半だと思うけど女を捨ててるようでもあり
誰かを待っているようでもあり、、

ヒョンソクのカラオケ教室の生徒チェヨン(チョン・ユミ)は映画「家族の誕生」でも真から優しい心の持ち主の大学生を好演してたけど、今回もいいね~
クルクル頭のおばさんパーマで登場だったので笑った

イ・ミンギは今人気があって私の友達にもミンギ君ファンがいるんですけど
私はお初でした
素朴で天然キャラの不思議ちゃんなイメージのミンギ君でしたが
こういう繊細な雰囲気も似合うのね
雪合戦をしてバケツをかぶって泣くシーンはつられて泣いちゃいました

歌手でもあるとは知ってたけど、ホント歌が上手い
耳の障害で微妙に音が外れるんだけど、その外れ方も上手かった

誰だって悲しくて乗り越えなくちゃいけないこと、何回も経験してるはす
3人はそれぞれ自分に折り合いをつけて次に進んだんだなぁ
人生には激的な出来事なんてそんなにないけど
こうやって誰かと出会いながら幸せを積み重ねていくんだって思える
そんな映画
忙しい日常で心がざわざわしたときに観ると、静かでいい気持ちになれるような映画でした