美しき野獣(原題:야수) 2006年
監督:キム・ソンス
出演:クォン・サンウ、ユ・ジテ
救いのない辛い映画だったんだなぁ
ノワール作品の極みじゃないの
「甘い生活」をちょっと思い出したけど
こっちは結末までも容赦ない(笑)
「天国の階段」でブレイクして御曹司のイメージのクォン・サンウが
荒くれ刑事に変身ってことで話題になって
そのあといろいろ言われたけど
ちょっと時間と距離を置いてあらためて観てみたら
かなり面白かった、、、うん
共演者がいいのよねー
ユ・ガンジン役を演じるソン・ビョンホ
「木浦は港だ」でチャ・インピョを裏切る子分とか
「大統領の理髪師」で大統領を警護する警護室長とか
彼が助演する映画は面白いよね
個人的には「グッド・バッド・ウィアード」の変な中国人がかなり好き
幼なじみの仲間さえもさえも容赦なく排除してのし上がる非情なヤクザの親分が
善人の仮面をかぶって政界に進出していく
彼に言わせるとヤクザの世界も政界も同じ穴のムジナ
彼と幼なじみでもあり、今は子分となっているのがキム・ユンソク
「まわりにいるのは死んだ奴か、これから死ぬ奴か、どちらか」と言い自分も結局殺される
きゃーーーー!!
今をトキメクあのキム・ユンソクがこんなところに!(笑)
私が彼を認識したのはドラマ「復活」の
いつもピーナツ(だっけ?ちがうか)を食べてる不思議な存在の刑事役で
この野獣の時にはそんなに強い存在感を感じなかったんですよね
(だから出てることに後で気がついた)
ちなみにドヨンの弟イ・ドンジク役のイ・ジュンムン君は
女優のイ・ヨウォンさんのいとこだそうです(プチ情報)
そしてなんといってもいいのが音楽、すごくいい!
日本の川井憲次さんが担当しています
音楽も良い映画の重要な要素よね
ソウル地方警察の凶悪犯罪捜査班に勤務する若き刑事チャン・ドヨン。正義感に溢れる男だが犯人逮捕にあたっては手段を選ばず力ずくの強引な捜査をしてしまう。ドヨンが自らの手で逮捕した義弟イ・ドンジクが出所するがドガン組の幹部ペ・カンチュンに殺される。怒りに震えるドヨンはドガン組の撲滅を心に誓う。
そしてもう一人、ドガン組の撲滅に乗り出した男がいた。冷徹で妥協のない仕事ぶりで知られるエリート検事オ・ジヌ。
やがて2人は運命的に出会い協力して捜査を進める。
タイトルが「野獣」のとおり人が野獣と化すわけです
怒りで。
何に怒っているのか?
悪が悪を連鎖して、裏の世界も政治も企業も、世の中の全ての悪に
非力でも世の中の仕組みの中で自分の持っているものを全て使って立ち向かおうとするけど
無残に敗れていく
そして最後は、、、
想像できうる最悪の結末で映画が終わる
すごい映画だったのねー
観客はいっしょに怒りを感じなくちゃいけない
エリート検事のオ・ジヌが最初は自信に溢れているのに
ユ・ガンジンとの闘いでだんだん焦ってきて
雨のシーンで絶対に負けないと宣言したあたりからすべてに負けはじめる
ジテさんとサンウは同い年の仲良しだけど
オ・ジヌの方が年上だから、この役のために体重を増やして貫禄をつけたそうです
法廷のシーンは圧巻
窮地に追い込まれたオ・ジヌのわなわなと震える怒りが伝わってきてすごい迫力
ユ・ジテは上手いよね
そこまで黒くと思うくらい(黒くてもいいけど、汚なすぎるのはなぜ?)
変身したサンウが演じるドヨンは
狂犬のように吠えまくって登場する
でもキャンキャン吠えまくってあまり強そうじゃない狂犬なんだよねー
なにもかも上手くいかなくて、幸せが自分のところに来るなんて思ったこともなくて
愚直に吠えまくりながら生きている
全然カッコよくなくて、世の中の底辺でもがいて暴れてる
(でも刑事だからそんなに底辺でもないと思うんだけど)
最初は何に怒っているのか、なにを諦めているのか理解できなくて
ただのがさつなキャラの刑事のように見えて
無駄なパワーだけを感じるから
下手すると映画の中で空回りしているように感じるのよね
でも後半になってきて彼の怒りが映画の中での怒りと一体化してくると
(それは公判のシーンのあたりからなんだけど)
俄然良くなる
ラストはドヨン(サンウ)のための映画って感じになってるけど
何回観ても引き込まれます
この映画は演技力についての評価がいろいろされたりして
サンウ自身も自分を責めるような発言をしていたこともあったけど
この映画のサンウはすごいと思うよ
全身から悲しみとか怒りとかすごいエネルギーを感じる(前半はそれが走りすぎてたけど)
ストーリーだけをみるととてつもなく悲惨なんだけど
高揚して映画を観終わったとしたら、それはサンウがドヨンを演じきったからなんだとあらためて思った
強烈なサンウファンしてた時は感動しててもなんに感動してるのかわからない部分もあって(笑)
監督俳優スタッフが全身全霊を傾けて作った映画はちゃんと伝わるんだよね
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監督:キム・ソンス
出演:クォン・サンウ、ユ・ジテ
救いのない辛い映画だったんだなぁ
ノワール作品の極みじゃないの
「甘い生活」をちょっと思い出したけど
こっちは結末までも容赦ない(笑)
「天国の階段」でブレイクして御曹司のイメージのクォン・サンウが
荒くれ刑事に変身ってことで話題になって
そのあといろいろ言われたけど
ちょっと時間と距離を置いてあらためて観てみたら
かなり面白かった、、、うん
共演者がいいのよねー
ユ・ガンジン役を演じるソン・ビョンホ
「木浦は港だ」でチャ・インピョを裏切る子分とか
「大統領の理髪師」で大統領を警護する警護室長とか
彼が助演する映画は面白いよね
個人的には「グッド・バッド・ウィアード」の変な中国人がかなり好き
幼なじみの仲間さえもさえも容赦なく排除してのし上がる非情なヤクザの親分が
善人の仮面をかぶって政界に進出していく
彼に言わせるとヤクザの世界も政界も同じ穴のムジナ
彼と幼なじみでもあり、今は子分となっているのがキム・ユンソク
「まわりにいるのは死んだ奴か、これから死ぬ奴か、どちらか」と言い自分も結局殺される
きゃーーーー!!
今をトキメクあのキム・ユンソクがこんなところに!(笑)
私が彼を認識したのはドラマ「復活」の
いつもピーナツ(だっけ?ちがうか)を食べてる不思議な存在の刑事役で
この野獣の時にはそんなに強い存在感を感じなかったんですよね
(だから出てることに後で気がついた)
ちなみにドヨンの弟イ・ドンジク役のイ・ジュンムン君は
女優のイ・ヨウォンさんのいとこだそうです(プチ情報)
そしてなんといってもいいのが音楽、すごくいい!
日本の川井憲次さんが担当しています
音楽も良い映画の重要な要素よね
ソウル地方警察の凶悪犯罪捜査班に勤務する若き刑事チャン・ドヨン。正義感に溢れる男だが犯人逮捕にあたっては手段を選ばず力ずくの強引な捜査をしてしまう。ドヨンが自らの手で逮捕した義弟イ・ドンジクが出所するがドガン組の幹部ペ・カンチュンに殺される。怒りに震えるドヨンはドガン組の撲滅を心に誓う。
そしてもう一人、ドガン組の撲滅に乗り出した男がいた。冷徹で妥協のない仕事ぶりで知られるエリート検事オ・ジヌ。
やがて2人は運命的に出会い協力して捜査を進める。
タイトルが「野獣」のとおり人が野獣と化すわけです
怒りで。
何に怒っているのか?
悪が悪を連鎖して、裏の世界も政治も企業も、世の中の全ての悪に
非力でも世の中の仕組みの中で自分の持っているものを全て使って立ち向かおうとするけど
無残に敗れていく
そして最後は、、、
想像できうる最悪の結末で映画が終わる
すごい映画だったのねー
観客はいっしょに怒りを感じなくちゃいけない
エリート検事のオ・ジヌが最初は自信に溢れているのに
ユ・ガンジンとの闘いでだんだん焦ってきて
雨のシーンで絶対に負けないと宣言したあたりからすべてに負けはじめる
ジテさんとサンウは同い年の仲良しだけど
オ・ジヌの方が年上だから、この役のために体重を増やして貫禄をつけたそうです
法廷のシーンは圧巻
窮地に追い込まれたオ・ジヌのわなわなと震える怒りが伝わってきてすごい迫力
ユ・ジテは上手いよね
そこまで黒くと思うくらい(黒くてもいいけど、汚なすぎるのはなぜ?)
変身したサンウが演じるドヨンは
狂犬のように吠えまくって登場する
でもキャンキャン吠えまくってあまり強そうじゃない狂犬なんだよねー
なにもかも上手くいかなくて、幸せが自分のところに来るなんて思ったこともなくて
愚直に吠えまくりながら生きている
全然カッコよくなくて、世の中の底辺でもがいて暴れてる
(でも刑事だからそんなに底辺でもないと思うんだけど)
最初は何に怒っているのか、なにを諦めているのか理解できなくて
ただのがさつなキャラの刑事のように見えて
無駄なパワーだけを感じるから
下手すると映画の中で空回りしているように感じるのよね
でも後半になってきて彼の怒りが映画の中での怒りと一体化してくると
(それは公判のシーンのあたりからなんだけど)
俄然良くなる
ラストはドヨン(サンウ)のための映画って感じになってるけど
何回観ても引き込まれます
この映画は演技力についての評価がいろいろされたりして
サンウ自身も自分を責めるような発言をしていたこともあったけど
この映画のサンウはすごいと思うよ
全身から悲しみとか怒りとかすごいエネルギーを感じる(前半はそれが走りすぎてたけど)
ストーリーだけをみるととてつもなく悲惨なんだけど
高揚して映画を観終わったとしたら、それはサンウがドヨンを演じきったからなんだとあらためて思った
強烈なサンウファンしてた時は感動しててもなんに感動してるのかわからない部分もあって(笑)
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