仁寺洞スキャンダル(原題:인사동 스캔들) 2009年
監督:パク・ヒゴン
出演:キム・レウォン、オム・ジョンファ
400年前に消えたある絵の復元プロジェクトが全国民の関心の中で公開される
復元に成功すれば韓国最高額でオークションされることは間違いない
朝鮮時代に実在した画家アン・ギョンの知られざる名画「碧眼図」
その名画を手に入れた美術界の大物ギャラリー「秘門」のぺ・テジン(オム・ジョンファ)は
神の手を持つ復元専門家イ・ガンジュン(キム・レウォン)をスカウトして
400億ウォン相当のその名画の復元作業に乗り出す
複製技術者たちの絵画戦争が始まった!なんてフレーズから
詐欺だろうが殺人だろうがお構いなしで美術品の売買で金儲けをするぺ・テジン(オム・ジョンファ)と、それを守ろうとする若き天才復元専門家イ・ガンジュン(キム・レウォン)の
絵画を巡ってのガチンコ対決かな?
とイメージしつつ観始めたんですけど、、
韓国美術界が舞台だから映画美術がとても綺麗
映像もスリリングで
緊張感のある映画でした
登場人物が多かったですねー
誰かが出てくると、その人との関係を想像してこの先のストーリを想像するわけだから
ふぅ、、けっこう忙しかった(笑)
・「碧眼図」をテジンに取られたと悔しがる顔料専門家クォン・マダム(イム・ハリョン)
イム・ハリョンさんは2009年「私の愛私のそばに」「グッドモーニングプレジデント」にも出演して大忙しね
・工場で大量の贋作を作るホジン社社長(コ・チャンソク)
・かつて国宝級複製技術者と言われたパク・カ(ソン・ビョンホ)
・そして3人の仲間(ガンジュンは孤児らしいから施設で一緒に育った仲間かな?)
・日本美術界の大物の黒田(白竜)、、結局のテジンは黒田の下請け的存在だったってこと?
・悲劇の名画家(イ・オル)、、テジンとの因縁の人みたいなんだけど、、
・ソウル市警の文化財専門担当班カン刑事(キム・ビョンオク)
・その部下チェ・ハギョン刑事(ホン・スヒョン)→韓国映画の定番中の定番の荒くれ刑事
ガンジュンの生い立ちに触れるところもあって
それぞれが全部映画の中では面白い存在なんだけど
いかしきれてない感もあって、、
主演2人も含めていい役者さんが揃ってるのにね~
これガンジュン(キム・レウォン)とテジン(オム・ジョンファ)の
ガチンコ勝負なストーリじゃないんですね
最初からテジンはめられてますよね、
っていうか全部ガンジュンの意のままになってるんじゃ~
一見スリリングなんだけど全然ハラハラしないのはそのせいじゃないですかね
ガンジュン(キム・レウォン)がカッコよすぎな感もあったりして
もうちょっとオム・ジョンファもカッコよく描けばいいのに~(タチャのキム・ヘスみたいに)
映画終盤になってきてどう思ったかっていうと
あー、ルパン三世みたいな映画だったんだって、、、
美術品を奪いあうなんてまさにそーだよねー
ってことは荒くれ女刑事のホン・スヒョンは銭形警部?(笑)
オム・ジョンファは意外と情けない悪役
そんなイメージが浮かんできてしまいました
もうちょっとジメッとした難しい映画かなと思いきや
スカッとして明るくて楽しいエンディングだったのも納得です
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