きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

神機箭

2010年04月15日 | 韓国
神機箭(原題:신기전)  2008年  
監督:キム・ユジン
出演:チョン・ジェヨン、ハン・ウンジョン、ホ・ジュノ、アン・ソンギ

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舞台は15世紀、名君とされる世宗の時代
神機箭(シンギジョン)という兵器開発をとりまく話
矢に爆弾がついているロケット爆弾みたいなものです

小難しそうで、ちょっと想像ができなかったんですけど
いやぁ~、ファンタジーアクションラブストーリーじゃぁないですかぁ~
理屈抜きで楽しめる映画でした

序盤はラブストーリなるには無理があるじゃんって思いながら見てましたけど
それなりに可愛くまとまりましたよ
テンポが良くて
チョン・ジェヨンが笑わせてくれてお茶目でアクションも超カッコいい☆

ハン・ウンジョンはヒロインの仇役っていうちょっと意地悪なイメージの女優さんでしたけど
この映画で印象が変わりましたね
聡明で綺麗で健気なホンリを素敵に演じてました☆

かなりの制作費をつぎ込んだ作品らしく
ラスト30分の戦闘シーンはものすごい迫力でした
これはぜひぜひ大きなスクリーンで観たかった
これを観るだけでも損はしないって気分です

ただ、内容が何でもありというか欲張りすぎてて
父が逆賊の濡れ衣を着せられ処刑されたというソルジュの恨みはどこに向かったのかなって思うし
朝鮮と明の兵器開発をめぐっての神機箭の開発のための銃筒謄録の奪い合いがあり
遼東の領土をめぐる外交問題があったり
最後は、10万の明の大軍とチャンガン率いる100人の戦い
2人のラブロマンスも核になるくらい強いわけじゃなくて
あれもこれもすぎて
どれが映画の芯なのかわからない

ハングルを制定した世宗大王(アン・ソンギ)が出てましたね
こんなに歴史上の有名な王様がでる映画初めて観たわ~(笑)

世宗大王の時代は明からの圧迫や干渉があったのね
大勢の若い娘さん達が去勢させられて宦官にされるシーンは心が痛みました
朝鮮の歴史をあまり知らない私にとっては
映画が何かを知るきっかけになることがあって、そこも楽しみのひとつでもあります

「不滅の李舜臣」のソン・ヒリプ役のキム・ミョングクが明の皇帝役
そんなに妻は要らないと貢女を返してちょっと笑っちゃいました(本当は笑えないけど)
さらに脇坂安治役のキム・ミョンスが明のキャオリュン将軍
彼は怒りの中で負けていく役が似合うのね(はまり役?)

この映画は自国の人にとってはこの上ない痛快な映画でしょうね
380万人の興行成績も納得です
10万人対100人の戦いで勝利するのは
そこは荒唐無稽だから面白いんであって
エンターテイメントとして充分に楽しめましたけど
時代考証という部分もあるわけで難しいです

日本の映画だったら最後に、これはフィクションですって但書がでそうよね


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1448年 世宗(セジョン)30年 。朝鮮の新しい武器開発を恐れた明は極秘裏に火砲研究所を襲うが、研究所の責任者ヘサンは完成直前の’神機箭’と一緒に自爆する。計画が失敗に終わると明は大規模使臣団に偽装した武将勢力を派遣し、神機箭開発のすべてが書き込まれた’銃筒謄録’とヘサンの娘ホンリ(ハン・ウンジョン) を探し始める。プボ商団のソルジュ(チョン・ジェヨン)は、明の商団が来るという話を聞き付けて商売を計画するが来たのは使節団のみで大損をし金策に頭を痛めていた。そこに世宗(アン・ソンギ)の護衛武士チャンガン(ホ・ジュノ)がやってきて大金を提示してホンリを預けていく。ソルジュは彼女が秘密兵器’神機箭’開発の核心人物だと知って彼女の受け入れを拒否するが’神機箭’の威力に魅かれて仲間たちと一緒に神機箭開発に参加することになる。