自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

留寿都小学校宿泊研修 3日目最終日

2015年09月10日 17時44分49秒 | 学校向けプログラム
「長いと思ってたけど、始まったらあっという間だった」
と児童の一人が振り返ってくれましたが、まさにその通りでした。
2泊3日の留寿都小学校5年生の宿泊研修もついに最終日を迎えました。

3日目の今日は寿都の水産業をめぐります。
 
まずは寿都湾が見渡せる高台で、地図も用いて全体像をつかみます。

寿都漁港へ移動して、競りの見学です。
ここに魚を買いにきているのは、漁師さんでしょうか?
 

郷土資料館では鰊漁に使われていた昔の道具等の展示を見ました。


寿都町の全体模型を見て、昨日カヌーや飛び込みをした場所を確認。
こんなに遠いところだったんだ!とみんな驚いていました。
 


この後、漁船の乗船体験をする予定でしたが、風がつよく危ないとの判断で中止に。
かわりに、普段学校の受け入れではなかなか時間がとれない、
水産業に携わる人たちの仕事場をまわることができました。

修理中の船


仲買店で鮭の出荷準備の様子を見学。
鮭の重さ当てにみんな夢中でした。
 

地域の商店では、競りに参加していたお兄さんを発見!
小売店の人たちが競りに魚を買いにきていたようです。
競りには免許を持っている人しか参加できないと聞き、みんなびっくり。
「競りの道も厳しいんだね・・・」と一人つぶやいていました。
 

そしてお兄さん達は子ども達の目の前で魚をさばいてくれました。
「魚がさばかれているところ、生ではじめてみた!」「2時間ぐらい見ていたい!」
と、みんな興味津々でした。
 

最後に、吉野鉄工さんで漁業に使う道具を説明付でみせてもらいました。
今ではとても珍しくなった、鍛冶場まで案内してくれ、さらに鉄の棒を赤めて打つところまで見せてもらいました。
  
漁業は漁師さんだけで行うものではなく、修理の人や獲れた魚を売る人、道具をつくる人、
様々な人が支えあって成り立っているものだと教えてくれました。

学校に戻り、長いようで短かった、この3日間を振り返り、しおりにまとめます。
 

キッチンまりこでの最後のごはん。


閉校式も滞り無く進み、


集合写真を撮ったら


いよいよお別れの時間。ありがとう、さようなら!


2泊3日、初めての体験もいろいろあったと思うけれど、
黒松内・寿都で経験したことがこれからのみんなの人生に活きてくれると嬉しいです。

広がれ、くろまつながり!
まずは私が留寿都に行きたい。


(ちこ)