自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

環境教育フォーラム北海道支部 地域フォーラム~黒松内~

2014年11月17日 10時50分05秒 | セミナー・研修
15-16日の土日にかけ、黒松内ぶなの森自然学校で環境教育フォーラムが行われました。
今季初の雪かきをするほどの雪が降った土曜日に、札幌などから学会員の方や北海道教育大学の学生さんたち20数名の方々がいらっしゃいました。

テーマは「学校教育における環境教育とその課題~環境教育としての農山漁村での自然体験の事例から~」ということで、ここ、ぶなの森自然学校での宿泊体験学習受け入れの事例や、実際に宿泊体験学習に来てくださった留寿都小学校の先生から学校側からみた体験学習についてのご報告などがされました。
  

実際に来てくださっている小学校の方からお話をいただけるのは、とても貴重でありがたいことでした。
体験学習を受けたことによる子どもたちの成長はすぐには見えず、評価のしづらいことではありますが、数ヵ月後の学芸会のグループ活動などで成長を感じることができた、とのご報告もありました。


お昼には寿都方面へミニツアー。
宿泊体験学習の漁業プログラムで取り入れている、高台から寿都湾を見、海図を通してその海の中を想像し、漁師さんはどのように漁をしているのだろうか、と考えるプログラムをわずかながら見ていただきました。
が、天候が悪く海はもやの向こう側。

 

今回は、寿都湾の展望も参加者のご想像におまかせしました。


お昼ごはんは寿都道の駅で売られている海苔弁当!
たかが海苔弁とあなどるなかれ。
とってもおいしいのです!
寿都でとれる『どんじゃのり』を使った海苔弁当。
この寒い冬の時季に採っています。
磯の香りの海苔弁当は参加者のみなさんにも大好評でした!


夜は懇親会。
学生のみなさん、そして知識あふれる大先輩方が一同に会し、活気のある楽しい一夜となりました。
 


2日目は、現在は岐阜県の郡上八幡で体験学習の受け入れを中心とした団体で働いている、元ぶな森スタッフ・バンビから、郡上八幡での事例報告。


そして北海道教育大の能條先生、LLC北海道観光まちづくりセンター宮本さん、ぶな森校長の高木さんの鼎談。


農山漁村での宿泊体験学習受け入れ事業、子ども農山漁村交流プロジェクトが始まって約5年。紆余曲折あれど、北海道でもいくつかの自治体で推進されています。
現在、コーディネーターがいない、学校受け入れ地の不足、子どもの成長の評価の仕方等々、様々な課題が出てきていますが、今後このような課題を解決していく展望をもって終幕となりました。
子どもたちが、自分たちの住んでいる地域、町の自然を見て体験し、仲間との協同も学んでいくこの教育がよりよいものとなって、今後も続き、浸透していくよう、整備をしていかなくてはいけませんね。


その後、オプショナルツアーとして冬のブナ林ツアーも催行されました。
  

これからは、夏には行けないところにも行ける、また違う表情を見せてくれる雪のブナ林の始まりです。

(ふみぞう)

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