全校で10人の子ども達と4人の先生方との2泊3日の宿泊体験学習が終わりました。子ども達はちょっとタイトかなという日程をすべて元気にほぼ時間通りに過ごしました。 なんと言ってもすべて自炊で過ごしたのですから、目標の「協力、チャレンジ、そして体験」は大いに達成されたと思います。 みなさんお疲れ様でした。
◆2日目の朝
私が外へ出た7時頃、子ども達は校庭の道を走っていました。夜もぐっすりと眠れたのでしょうね。 びっくりでした。 自然学校のヤギや羊にも興味を持って接してくれました。
◆ 100万年前の貝化石採取と標本づくり
今日のテーマは、「川」です。昨日訪れた添別地区の川へ午前中はでかけ、貝化石採取です。 出かける前には、昨日の南極観測隊隊長さんの話にあった、「化石」とは?を復習。 かつて生きていた生き物の痕跡やその姿から、遠ぉーい過去に想像(イメージ)を広げることをしよう。 アンモナイトを採りたいといっていた子もいましたが、それは「何億年」も昔のこと、今回は100万年前の生き物の化石を探すのです。
20mの巻尺を使って、地球の歴史年表を作ってみました。100万年前はわずか、4、5mmくらい前の話です。そして、私達の生きている時代は、0.0・・といくつも零がつくくらいに微小な長さでしかありません・・・。
100万年前に生きていた私達の祖先は、ひぃのひぃひぃひぃ・・・・4万ひぃ爺さん・婆さんくらい昔の時代です。 そんな壮大なイメージができるかなあ・・
そんな私の話を、5,6年生は一生懸命、想像を膨らませている姿が印象的でした。
でもね・・ それをほんのちっぽけ、はかないと思うか・・
それとも、それをかけがえのないと感じるかで 生き方が異なります。
一生懸命に掘った貝化石を小さなビニール袋に脱脂綿と一緒に包んで大事に持ち帰り、事前に用意していたサンプルや写真と照らし合わせました。 そして、台紙に張って、小さな標本を作りました。
◆ カヌー下り
午後は、もっと下流へでかけてカヌーに乗りました。
まずは、水流を横断して、川の危険についてのお話。そして、川底を箱めがねで除きながら、網を入れながら海まで下りました。 河口は向かい風で大変だったなあ。
◆ナイトハイク
その後、寿都温泉、夕食の自炊とゆっくりと休む時間がありませんでしたが、子ども達は積極的に時間もほぼ予定通りに進んでゆきました。 食事作りの協力は感心させられました。 ちょっとお疲れモードも感じられるので、夜のプログラムは、先生から「みんなで決めて欲しい・・いかなくてもいいよ」とありましたが、なんと、全員が「行きたい!」との返事でした。
熊野神社へサイレントウォーク。道端に静かに座っているスタッフを発見する、広い境内に隣の人の気配が感じられない位の距離に座って過ごす、澄むような鐘の音色を暗闇で聴いてみる・・・と「夜の体験」をいろいろとしました。
さすがに、お疲れ・・・自然学校に帰りきて、夜9時半には皆ぐっすりと就寝。
◆3日目 海へ
森、川と続いて・・最終日は海へ。寿都湾の突端の弁慶岬へ。 磯の生き物を捕まえて観察。アメフラシやその卵、緑のエビなど貴重な生き物も発見しました。
そして、海水で炊いた鶏肉と新ジャガをお昼にいただきました。
最後は、恒例の飛び込み。 引き潮で最大高差4mはある堰堤から、すぐに飛び込んだ子どももいました。 拍手喝采!!
あっという間の3日間でした。
学校に通う・・・なかなか私達のプログラムに参加する機会がない子ども達に、出会わせて頂けたことに 学校関係者や教育委員会の方々に感謝申し上げます。
日本全国の子ども達に どっぷり自然体験の機会を少なくともこの位の日数で体験させてあげたいものです。
10人の子どもたちの頑張りに感謝というか感激。
やはり、たがぎぃ、たーぼ、まむ、バンビの自然学校の皆様には本当にありがとうございました。感謝です。
そして、天候に感謝。(たかぎぃの好天祈念のおかげ)
また、かかわりがもてることを楽しみにしております。お忙しい皆様のお仕事ぶりにふれ、私もまた学校という世界で生きていきます。では、また。
9月14日、帰ってきた子どもたち(一年、四年男子)の言葉です。
ふだんの生活ではできない貴重なプログラムの数々を
プロフェッショナルな方々のご指導で体験させていただけましたことに、感謝しています。
「また行きた~い!」と思い出しては叫ぶ子どもたち。
ご近所なので今度は家族で伺わせてください。
ありがとうございました。
それでは、お礼まで。