体のでかい
骨太な祖父を覚えている。
いつもバリバリ働いていた
イメージが強い。
後で知ったが
ひとり娘だった祖母の家へ
婿養子に迎えられたという。
当時の婿養子は
かなり肩身の狭い思いをしている。
それを払しょくする意味でも、
祖父は働き詰めだったらしい。
そして
誰もが認める
堂々たる家長になったのだ。
寡黙な祖父が
とても怖かった子供時代。
しょっちゅう
山仕事に引っ張って行かれた。
黙々と作業する祖父は、
時々わたしを呼び寄せた。
そして松やヒノキ、
杉など教えてくれた。
「お前が大きゅうなったら、
山の木で家が立ちよるんや。
だから大事に育てとる」
めったに口を開かない祖父は、
「お前がこの山に
木を育てる日が楽しみや」
と締めくくり、
珍しく笑ってみせた。
最近の山は荒れ放題である。
山仕事をする余裕が
なくなった時代に、
あの世で
祖父はさぞ呆れ返っているだろう。
骨太な祖父を覚えている。
いつもバリバリ働いていた
イメージが強い。
後で知ったが
ひとり娘だった祖母の家へ
婿養子に迎えられたという。
当時の婿養子は
かなり肩身の狭い思いをしている。
それを払しょくする意味でも、
祖父は働き詰めだったらしい。
そして
誰もが認める
堂々たる家長になったのだ。
寡黙な祖父が
とても怖かった子供時代。
しょっちゅう
山仕事に引っ張って行かれた。
黙々と作業する祖父は、
時々わたしを呼び寄せた。
そして松やヒノキ、
杉など教えてくれた。
「お前が大きゅうなったら、
山の木で家が立ちよるんや。
だから大事に育てとる」
めったに口を開かない祖父は、
「お前がこの山に
木を育てる日が楽しみや」
と締めくくり、
珍しく笑ってみせた。
最近の山は荒れ放題である。
山仕事をする余裕が
なくなった時代に、
あの世で
祖父はさぞ呆れ返っているだろう。
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