こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

空を眺め疑うクセ

2015年06月20日 12時37分27秒 | 文芸
空を眺め疑うクセ

 人の言うことは簡単に信じる性格。占いから血液型、そして同列に並べて申し訳ないが、天気予報もそうであった。しかも、すぐ人に教えたがるおっちょこちょい。あやふやな言い回しの予報を「明日は絶対に雨が降る」なんて余計な“絶対”までつけて。それほど信じていた天気予報だったのに……。
 真冬には、雪が降りそうな気配だと家には帰らず、店に泊まるようにしている。翌朝、凍(い)てついた道に難渋するから。この際、目安にするのが天気予報。「明日は晴れ、気温も高くなるでしょう」に安心して帰宅した。
 だが、翌朝はなんと寒波襲来の影響が!悪戦苦闘の末、雪の中を半日がかりで店にたどり着いた。
 それ以来、天気だけはいくら予報を耳にしても、戸外で空を眺め、「本当かな?」と疑って疑ってしまうのがクセになった。
(讀賣・1988・4・17掲載)

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