担任からのひと言
小さい頃からコミニュケーションを取るのが苦手だった。運動も不得手で、体育の時間は失敗の連続。クラスのみんなに笑われ、顔を真っ赤にして耐えていた。
そんなわたしだったが、担任の先生は気にかけてくれた。わたしが教科書やノートの端っこなどに落書きをしているのを、先生はよく知っていた。
花や人、動物。何でも思いつくままに描いた。それを然りもせずしょっちゅう覗き込んだ先生は、ある日、「うまいやんか。落書きにしとくんは惜しいなあ。絵の時間が楽しみだ」
先生の言葉がもの凄く嬉しかった。
それがきっかけになったのだろう、写生会や絵の時間になると思う存分に描くようになった。それまでは、コソコソと級友に見られないようにしながっら、いい加減に描いて済ませていた。すると、写生会の一枚が金賞に選ばれた。賞状と副賞のクレヨンは、級友たちに羨ましがられた。いままであじわったことのない楽しい気分で有頂天になった。
するとどうだろう。次々と描いた絵が入賞に。いつしか、級友はわたしを認めてくれるようになった。
「よかったなあ」
賞を取るたびに先生は喜んでひと言をかけてくれた。
単にの先生は、わたしたちをちゃんと見ていてくれたのだ。ありがとう、先生。
(2012年9月16日・気流掲載)
小さい頃からコミニュケーションを取るのが苦手だった。運動も不得手で、体育の時間は失敗の連続。クラスのみんなに笑われ、顔を真っ赤にして耐えていた。
そんなわたしだったが、担任の先生は気にかけてくれた。わたしが教科書やノートの端っこなどに落書きをしているのを、先生はよく知っていた。
花や人、動物。何でも思いつくままに描いた。それを然りもせずしょっちゅう覗き込んだ先生は、ある日、「うまいやんか。落書きにしとくんは惜しいなあ。絵の時間が楽しみだ」
先生の言葉がもの凄く嬉しかった。
それがきっかけになったのだろう、写生会や絵の時間になると思う存分に描くようになった。それまでは、コソコソと級友に見られないようにしながっら、いい加減に描いて済ませていた。すると、写生会の一枚が金賞に選ばれた。賞状と副賞のクレヨンは、級友たちに羨ましがられた。いままであじわったことのない楽しい気分で有頂天になった。
するとどうだろう。次々と描いた絵が入賞に。いつしか、級友はわたしを認めてくれるようになった。
「よかったなあ」
賞を取るたびに先生は喜んでひと言をかけてくれた。
単にの先生は、わたしたちをちゃんと見ていてくれたのだ。ありがとう、先生。
(2012年9月16日・気流掲載)
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