こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

30年目

2016年03月29日 00時38分16秒 | 文芸
新婚生活は

妻との二人三脚で

スタートするはずだった。

それまで何をするのも、

すべて一人。

自分の思い通りに

生きてきたが、

二人一緒になれば

そうは問屋が卸さなくなる。

 相手を思いやり、

相手から思いやられる生活は、

夢に描き続けたものなのに、

やはり戸惑いが先行した。

好きなように生きて来た

甘えん坊が

迎えるべくして

迎えた試練だった。

 スタートで

つまずかないように、

下準備は万全を期した。

新居の確保は最優先で、

物件の下見を重ねた。

決める時は妻と一緒に。

二人の納得は

絶対条件だった。

 新婚旅行から帰ったのは、

その新居。

二人の

新たな人生の始まりだった。

「これから、

ここが我が家になるんだ」

 妻の思いがこもった言葉は、

わたしの思いを共有していた。

(家族のために頑張るぞ!)

 妻のお腹に

新しい命が宿っていた。

二人三脚以上の覚悟を

新たにしたのだ。

 幸せな三十年目。

ゴールはまだ先にある

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