こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

しゃかりき

2016年05月10日 00時15分33秒 | 文芸
「目を閉じて!

いいか、

やるべきことを

怠けてやらなかった

お前が悪いんだぞ!」

 そういうと、

先生の指ビンタが額を打った。

人生でたった一度、

宿題を忘れて受けた罰だった。

ひどく痛かった。

それに友達の笑いに

ひどくプライドが傷つけられた。

 おかげで、

その後、

今日まで宿題を忘れていない。

前日に何か理由があって

出来なかった場合も、

学校で授業の直前まで、

必死で宿題に取り組み仕上げた。

その繰り返しが

間に合わせる大切さを

骨身に染みさせた。

 夏休みの宿題は、

登校日の前日、

寝る間を惜しみ、

シャカリキになって仕上げる。

毎日やればラクという

選択肢はなかった。

血液型はB、

いて座が加わると、

地道な努力とは

とんと縁がなくなる。

ギリギリ間に合わせる手法は

功を奏して、

いつか優等生の仲間入り!

 宿題とはやるべきもの。

出来具合は抜きにして、

やることに意味があるのだ。

そう結論づけるに至った。

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