三月に なれども遠き 春気分
(さんがつに なれどもとおき はるきぶん)
13824 【季語】 春気分 【季節】 三春
月さえも 半分だけは 春気分
(つきさえも はんぶんだけは はるきぶん)
13825 【季語】 春気分 【季節】 三春
三月来る 鍋の薬味に 生七味
(さんがつくる なべのやくみに なましちみ)
13826 【季語】 三月 【季節】 仲春
荒東風や 口の中にも 隙間風
(あらこちや くちのなかにも すきまかぜ)
13827 【季語】 東風 【季節】 三春
荒東風=春先に吹くやや荒い風のこと
春愁い マスク越しにも もう飽きた
(はるうれい ますくごしにも もうあきた)
13828 【季語】 春愁い 【季節】 三春
灯を点けど 心は暗く 春の闇
(ひをつけど こころはくらく はるのやみ)
13829 【季語】 春の闇 【季節】 三春
三月や 梅は咲いたか まだかいな
(さんがつや うめはさいたか まだかいな)
13830 【季語】 三月 【季節】 仲春
朝寝して 昼寝に夕寝 寝てばかり
(あさねして ひるねにゆうね ねてばかり)
13831 【季語】 朝寝 【季節】 三春
朝飯を 喰らって寝れば 朝寝かな
(あさめしを くらってねれば あさねかな)
13832 【季語】 朝寝 【季節】 三春
早三月 もうすぐ四月 時早し
(はやさんがつ もうすぐしがつ ときはやし)
13833 【季語】 三月 【季節】 仲春
ふと見れば 玄関横の 雛飾り
(ふとみれば げんかんよこの ひなかざり)
13834 【季語】 雛飾り 【季節】 仲春
ひな祭 人形店に 元気なし
(ひなまつり にんぎょうてんに げんきなし)
13835 【季語】 ひな祭り 【季節】 仲春
春なれや 歩くつもりが お留守番
(はるなれや あるくつもりが おるすばん)
13836 【季語】 春 【季節】 三春
囀りの 強く聞こえて 恋季節
(さえずりの つよくきこえて こいきせつ)
13837 【季語】 囀り 【季節】 三春
木々により 縄張り有りて 囀りぬ
(きぎにより なわばりありて さえずりぬ)
13838 【季語】 囀り 【季節】 三春
長閑さや バラ園の薔薇 剪定さる
(のどかさや ばらえんのばら せんていさる)
13839 【季語】 長閑 【季節】 三春
街出れば 工事工事で 春行事
(まちでれば こうじこうじで はるぎょうじ)
13840 【季語】 春 【季節】 三春
春の昼 朽ちた葉ばかり 散歩道
(はるのひる くちたはばかり さんぽみち)
13841 【季語】 春の昼 【季節】 三春
三月と 聞けばそれはそれ 気が楽に
(さんがつと きけばそれはそれ きがらくに)
13842 【季語】 三月 【季節】 仲春
鳥の恋 喧騒だけは 一人前
(とりのこい けんそうだけは いちにんまえ)
13843 【季語】 鳥の恋 【季節】 晩春