俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

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          千秀

春の朝

2012年03月24日 | 俳句

花の雲 何処へ行ったやら 迷子雨
(はなのくも どこへいったやら まいごあめ)
14144 【季語】 花 【季節】 晩春


菜の花に 雨が好きかと 愚痴零し
(なのはなに あめがすきかと ぐちこぼし)
14145 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


春雨で 恋しがられる 陽の光
(はるさめで こいしがられる ひのひかり)
14146 【季語】 春雨 【季節】 三春


チーズパン とろりと溶ける 春の朝
(ちーずぱん とろりととける はるのあさ)
14147 【季語】 春 【季節】 三春


春の朝 春と覚しき ものもなく
(はるのあさ はるとおぼしき ものもなく)
14148 【季語】 春 【季節】 三春


春暁や 入れ歯の馴染み いまひとつ
(しゅんぎょうや いればのなじみ いまひとつ)
14149 【季語】 春暁 【季節】 三春


春の宵 寝酒探して 不眠症
(はるのよい ねざけさがして ふみんしょう)
14150 【季語】 春 【季節】 三春


遅咲きか 嫁の掛かりし 花粉症
(おそざきか よめのかかりし かふんしょう)
14151 【季語】 ー 【季節】 ー


花三分 何時になったら 言えるやら
(はなさんぶ いつになったら いえるやら)
14152 【季語】 花 【季節】 晩春


吾子の来ぬ 一日長く 春朧
(あこのこぬ いちにちながく はるおぼろ)
14153 【季語】 春朧 【季節】 三春


晩年と 思いて臨む 花なのに
(ばんねんと おもいてのぞむ はななのに)
14154 【季語】 花 【季節】 晩春


卒業歌 忘れたはずが 口に出て
(そつぎょうか わすれたはずが くちにでて)
14155 【季語】 卒業 【季節】 仲春


安全と 言われて不安 春の闇
(あんぜんと いわれてふあん はるのやみ)
14156 【季語】 春 【季節】 三春


天才に 天災はなく 春の闇
(てんさいに てんさいはなく はるのやみ)
14157 【季語】 春 【季節】 三春


桃咲くや ふるさと遠く 思い馳せ
(ももさくや ふるさととおく おもいはせ)
14158 【季語】 桃 【季節】 三春


外は雨 窓の格子に 春の露
(そとはあめ まどのこうしに はるのつゆ)
14159 【季語】 春 【季節】 三春


雨上がり 春の明かりの 窓越しに
(あめあがり はるのあかりの まどごしに)
14160 【季語】 春 【季節】 三春


茶柱の 立たぬ珈琲 春の朝
(ちゃばしらの たたぬこーひー はるのあさ)
14161 【季語】 春 【季節】 三春


曇りでも 窓の眩しさ 春の朝
(くもりでも まどのまぶしさ はるのあさ)
14162 【季語】 春 【季節】 三春


座右銘 豁然大悟 春朧
(ざゆうめい かつぜんたいご はるおぼろ)
14163 【季語】 春朧 【季節】 三春