俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

啓蟄

2012年03月05日 | 俳句

春雨じゃ 傘も持たずば ずぶ濡れに
(はるさめじゃ かさももたずば ずぶぬれに)
13890 【季語】 春雨 【季節】 三春


春の雨 総入れ歯という 侵入者
(はるのあめ そういればという しんにゅうしゃ)
13891 【季語】 春の雨 【季節】 三春


だらだらと 疲れが増して 春の雨
(だらだらと つかれがまして はるのあめ)
13892 【季語】 春の雨 【季節】 三春


春の雨 雀はいずこ 鳩いずこ
(はるのあめ すずめはいずこ はといずこ)
13893 【季語】 春の雨 【季節】 三春


出る前に 手に受けチェック 春の雨
(でるまえに てにうけちぇっく はるのあめ)
13894 【季語】 春の雨 【季節】 三春


春の鴨 着水離水に 波しぶき
(はるのかも ちゃくすいりすいに なみしぶき)
13895 【季語】 春 【季節】 三春


身を投げて 着水したる 春の鴨
(みをなげて ちゃくすいしたる はるのかも)
13896 【季語】 春 【季節】 三春


今日明日と 春雨続くや あぁいつまで
(きょうあすと はるさめつづくや あぁいつまで)
13897 【季語】 春雨 【季節】 三春


椿落つ 昨日のことが 嘘のよう
(つばきおつ きのうのことが うそのよう)
13898 【季語】 落椿 【季節】 三春


椿落つ 残り椿を 目で追いぬ
(つばきおつ のこりつばきを めでおいぬ)
13899 【季語】 落椿 【季節】 三春


ひさかたの 春雨傘に 腕萎えて
(ひさかたの はるさめがさに うでなえて)
13900 【季語】 春雨 【季節】 三春


春雨や 口にはマスク 深くして
(はるさめや くちにはますく ふかくして)
13901 【季語】 春雨 【季節】 三春


春雨や 口を閉じれば 嘘はなし
(はるさめや くちをとじれば うそはなし)
13902 【季語】 春雨 【季節】 三春


春風や 帽子飛ばすな 髪薄き
(はるかぜや ぼうしとばすな かみうすき)
13903 【季語】 春風 【季節】 三春


啓蟄や 出たくて出れぬ 訳もなく
(けいちつや でたくてでれぬ わけもなく)
13904 【季語】 啓蟄 【季節】 仲春


手にかけし 盆梅の主 未だ見ず
(てにかけし ぼんばいのぬし いまだみず)
13905 【季語】 盆梅 【季節】 初春


想い出の ミモザの花の 黄の遠く
(おもいでの みもざのはなの きのとおく)
13906 【季語】 ミモザ 【季節】 初春


飛ぶ蝶は 付かず離れず つがいらし
(とぶちょうは つかずはなれず つがいらし)
13907 【季語】 蝶 【季節】 三春


一面の 菜の花畑 うすがすみ
(いちめんの なのはなばたけ うすがすみ)
13908 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


春愁や 想い出酒の 甘辛く
(しゅんしゅうや おもいでざけの あまからく)
13909 【季語】 春愁 【季節】 三春


春暁や リヤカーの揺れも 子守唄
(しゅんぎょうや りやかーのゆれも こもりうた)
13910 【季語】 春暁 【季節】 三春


春の夢 朧にかすむ それもよし
(はるのゆめ おぼろにかすむ それもよし)
13911 【季語】 春 【季節】 三春


温かや 六十路も半ば 彼の近し
(あたたかや むそじもなかば かのちかし)
13912 【季語】 温か 【季節】 三春


梅が香に 道案内され 山社
(うめがかに みちあないされ やまやしろ)
13913 【季語】 梅 【季節】 初春


木刀の 素振りで聞くや 春の音
(ぼくとうの すぶりできくや はるのおと)
13914 【季語】 春 【季節】 三春