俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

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          千秀

唐辛子

2012年03月15日 | 俳句

梅の春 次は桜が 待ち遠し
(うめのはる つぎはさくらが まちどうし)
14077 【季語】 梅 【季節】 初春


ブランコの 天近くなり 風の鳴る
(ぶらんこの てんちかくなり かぜのなる)
14078 【季語】 ブランコ 【季節】 三春


春珈琲 ポットのお湯の 匙加減
(はるこーひー ぽっとのおゆの さじかげん)
14079 【季語】 春 【季節】 三春


春風や 何時になったら 東風になる
(はるかぜや いつになったら こちになる)
14080 【季語】 春風 【季節】 三春


風船の 紐が絡んで 紐切れて
(ふうせんの ひもがからんで ひもきれて)
14081 【季語】 風船 【季節】 三春


花菜道 別れた友の 声耳に
(はななみち わかれたともの こえみみに)
14082 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


側溝の 土手這う田螺 鈍きこと
(そっこうの どてはうたにし のろきこと)
14083 【季語】 田螺 【季節】 三春


記憶すら 薄れ掠れて 春朧
(きおくすら うすれかすれて はるおぼろ)
14084 【季語】 春朧 【季節】 三春


紅梅や 開きし内に 淡き影
(こうばいや ひらきしうちに あわきかげ)
14085 【季語】 紅梅 【季節】 初春


性悪の 影を隠して 紅の梅
(しょうわるの かげをかくして べにのうめ)
14086 【季語】 紅梅 【季節】 初春


菜畑の 海に連なる 鏡山
(なばたけの うみにつらなる かがみやま)
14087 【季語】 菜の花 【季節】 晩春
鏡山=佐賀県唐津市東部にそびえる標高284mの山。


菜の花の 昼の明るさ黄 に充ちて
(なのはなの ひるのあかるさ きにみちて)
14088 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


初蝶に 照れて地蔵の 顔赤し
(はつちょうに てれてじぞうの かおあかし)
14089 【季語】 初蝶 【季節】 仲春


沈丁花 群れて咲き居る 河川敷
(じんちょうげ むれてさきおる かせんじき)
14090 【季語】 沈丁花 【季節】 仲春


青ばかり あるべきもなく 唐辛子
(あおばかり あるべきもなく とうがらし)
14091 【季語】 唐辛子 【季節】 三秋


人の言う 春は曙 白みたり
(ひとのいう はるはあけぼの しらみたり)
14092 【季語】 春 【季節】 三春


春の昼 遠くに聞きし 汽車の音
(はるのひる とおくにききし きしゃのおと)
14093 【季語】 春 【季節】 三春


ふるさとは 梅の香におう 梅の里
(ふるさとは うめのかにおう うめのさと)
14094 【季語】 梅 【季節】 初春


梅が香に 迷い出でたる 寒さかな
(うめがかに まよいいでたる さむさかな)
14095 【季語】 梅 【季節】 初春


塀を越え 蝶舞い来る 昼餉時
(へいをこえ ちょうまいきたる ひるげどき)
14096 【季語】 蝶 【季節】 三春