俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春日傘

2012年03月13日 | 俳句

一瞬の 阿鼻叫喚 二十万年
(いっしゅんの あびきょうかん にじゅうまんねん)
14037 【季語】 ー 【季節】 ー
阿鼻叫喚= 悲惨な状況に陥り、混乱して泣き叫ぶこと。
 


三月十一日 十二日日本 沈没す
(じゅういちにち じゅうににちにほん ちんぼつす)
14038 【季語】 ー 【季節】 ー


逃げ水や 原発の墓 そこかしこ
(にげみずや げんぱつのはか そこかしこ)
14039 【季語】 ー 【季節】 ー


原発は 子孫の未来 担保とし
(げんぱつは しそんのみらい たんぽとし)
14040 【季語】 ー 【季節】 ー


春の闇 阿鼻叫喚の 地獄絵よ
(はるのやみ あびきょうかんの じごくえよ)
14041 【季語】 春の闇 【季節】 三春


原発忌 メルトダウン メルトスルー
(げんぱつき めるとだうん めるとするー)
14042 【季語】 ー 【季節】 ー


原発の 捲土重来 春の闇
(げんぱつの けんどじゅうらい はるのやみ)
14043 【季語】 春の闇 【季節】 三春
捲土重来=物事に一度失敗した者が、非常な勢いで盛り返すこと。


蛇出づる 見渡せば世は 毒蛇の世
(へびいづる みわたせばよは どくじゃのよ)
14044 【季語】 蛇出づ 【季節】 仲春


蛇穴を 突けば出づる 烏合の衆
(へびあなを つつけばいづる うごうのしゅう)
14045 【季語】 蛇穴を出づ 【季節】 仲春




春宵や 一睡の後の 消化剤
(しゅんしょうや いっすいののちの しょうかざい)
14046 【季語】 春宵 【季節】 三春


見上げれば 鳥の巣あれど 動きなし
(みあげれば とりのすあれど うごきなし)
14047 【季語】 鳥の巣 【季節】 三春


春寒や 出不精の 言い訳に
(はるさむや でぶしょうの いいわけに)
14048 【季語】 春寒 【季節】 初春


山辺に ぽつんとさびし すみれ草
(やまのべに ぽつんとさびし すみれぐさ)
14049 【季語】 すみれ草 【季節】 三春


咲きほこる つらつら椿 玉椿
(さきほこる つらつらつばき たまつばき)
14050 【季語】 玉椿 【季節】 三春


咲く前の 蕾が華よ やぶ椿
(さくまえの つぼみがはなよ やぶつばき)
14051 【季語】 やぶ椿 【季節】 三春


川縁の 菜の花明かり 風の筋
(かわべりの なのはなあかり かぜのすじ)
14052 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


味噌汁は 今日も若布の 朝餉なり
(みそしるは きょうもわかめの あさげなり)
14053 【季語】 若布 【季節】 三春


光受け すみれの濃紫 淡くなり
(ひかりうけ すみれのこむらさき あわくなり)
14054 【季語】 すみれ 【季節】 三春


まだ知らぬ 花粉症の つらさなど
(まだしらぬ かふんしょうの つらさなど)
14055 【季語】 ー 【季節】 ー


杉花粉 戦後植樹の 成れの果て
(すぎかふん せんごしょくじゅの なれのはて)
14056 【季語】 ー 【季節】 ー


春雨にゃ 要るか要らぬか 雨傘が
(はるさめにゃ いるかいらぬか あまがさが)
14057 【季語】 春雨 【季節】 三春


留年や 失意の中の 春休み
(りゅうねんや しついのなかの はるやすみ)
14058 【季語】 春休み 【季節】 仲春


ママチャリの 常備品なる 春日傘
(ままちゃりの じょうびひんなる はるひがさ)
14059 【季語】 春日傘 【季節】 晩春


花冷えや 贔屓の女優 嫁が知る
(はなびえや ひいきのじょゆう よめがしる)
14060 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


雲呑に 似し春の雲 唾を呑む
(わんたんに にしはるのくも つばをのむ)
14061 【季語】 春 【季節】 三春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする