無借金 遠く臨まん 菜の花を
(むしゃっきん とおくのぞまん なのはなを)
13975 【季語】 菜の花 【季節】 晩春
春眠や 暁ととも 訪れて
(しゅんみんや あかつきととも おとづれて)
13976 【季語】 春眠 【季節】 三春
春めきて 口ずさむ歌 子守唄
(はるめきて くちずさむうた こもりうた)
13977 【季語】 春めく 【季節】 初春
春の夢 覚めてしまえば 陽炎よ
(はるのゆめ さめてしまえば かげろうよ)
13978 【季語】 陽炎 【季節】 三春
春の夢 覚めては見れぬ 春の夢
(はるのゆめ さめてはみれぬ はるのゆめ)
13979 【季語】 春 【季節】 三春
山崩れ 土砂崩れに 山笑う
(やまくずれ どしゃくずれに やまわらう)
13980 【季語】 山笑う 【季節】 三春
白酒や 日は過ぎて今 マッコリを
(しろざけや ひはすぎていま まっこりを)
13981 【季語】 白酒 【季節】 仲春
白酒=雛祭の祝酒とされる混成酒。白く濁って甘みが強い。
春暁や 記憶の中へ 一人酒
(しゅんぎょうや きおくのなかへ ひとりざけ)
13982 【季語】 春暁 【季節】 三春
春の川 光集めて やわらかく
(はるのかわ ひかりあつめて やわらかく)
13983 【季語】 春 【季節】 三春
陽炎や 祖母押すリヤカー 愛犬の引く
(かげろうや そぼおすりやかー とものひく)
13984 【季語】 陽炎 【季節】 三春
山の辺に 春を知らせる すみれ草
(やまのべに はるをしらせる すみれそう)
13985 【季語】 すみれ草 【季節】 三春
紙椿 和菓子の椿 玉椿
(かみつばき わがしのつばき たまつばき)
13986 【季語】 玉椿 【季節】 三春
奈良・東大寺二月堂の「お水取り=修二会(しゅにえ)」には、
その本行中に練行衆が二月堂の本尊、十一面観音に
椿の造り花(紙)をささげます。
この紙の椿をモチーフにした和菓子も有名です。
その本行中に練行衆が二月堂の本尊、十一面観音に
椿の造り花(紙)をささげます。
この紙の椿をモチーフにした和菓子も有名です。
菜の花に つつまれ眠る 幸の時
(なのはなに つつまれねむる こうのとき)
13987 【季語】 菜の花 【季節】 晩春
老いの身に 日射しも軽き 春日かな
(おいのみに ひざしもかるき はるひかな)
13988 【季語】 春日 【季節】 三春
遅き日や 頭に悩む 作句かな
(おそきひや あたまになやむ さっくかな)
13989 【季語】 遅日 【季節】 三春
遅日(ちじつ)=春の日が遅々として暮れかねること。
SLの 煙に巻かれて 入学す
(エスエルの けむにまかれて にゅうがくす)
13990 【季語】 入学 【季節】 晩春
春暁や 雨後の散策 靴も濡れ
(しゅんぎょうや うごのさんさく くつもぬれ)
13991 【季語】 春暁 【季節】 三春
満月の 形に見えぬ 朧月
(まんげつの かたちにみえぬ おぼろづき)
13992 【季語】 朧月 【季節】 三春
春の風 老い髪乱れ 悪戯す
(はるのかぜ おいかみみだれ いたずらす)
13993 【季語】 春の風 【季節】 三春
長閑さや 不動の亀の 甲羅干し
(のどかさや ふどうのかめの こうらぼし)
13994 【季語】 長閑 【季節】 三春