俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春の夢

2012年03月16日 | 俳句

菜と蓮華 黄と紫の 花畳
(なとれんげ きとむらさきの はなだたみ)
14097 【季語】 菜の花 【季節】 晩春
菜=菜の花、蓮華=蓮華草


初蝶や 鳥居の上の 寝床かな
(はつちょうや とりいのうえの ねどこかな)
14098 【季語】 初蝶 【季節】 仲春


雪解けの 歓迎されぬ 春の水
(ゆきどけの かんげいされぬ はるのみず)
14099 【季語】 春 【季節】 三春


卒業式 国歌口パク 風の吹き
(そつぎょうしき こっかくちぱく かぜのふき)
14100 【季語】 卒業式 【季節】 仲春


菜の花の 田にある一族 背の高く
(なのはなの たにあるいちぞく せのたかく)
14101 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


亀の子も 首長くして 春の虹
(かめのこも くびながくして はるのにじ)
14102 【季語】 春 【季節】 三春


春昼の 駅前に立ち 深呼吸
(はるひるの えきまえにたち しんこきゅう)
14103 【季語】 春 【季節】 三春


角打ちや もう顔赤き 春の昼
(かくうちや もうかおあかき はるのひる)
14104 【季語】 春 【季節】 三春
角打ち(かくうち)=北部九州方言「升で酒を飲むこと、
酒屋の店頭で酒を飲むこと、金銭を出し集めて宴をすること」


ねむたくて 毎夜徹夜の 春の夢
(ねむたくて まいよてつやの はるのゆめ)
14105 【季語】 春 【季節】 三春


鴛鴦の 色鮮やかに 浮き寝する
(おしどりの いろあざやかに うきねする)
14106 【季語】 鴛鴦 【季節】 三冬


泪目に 潤んで見えし 春の月
(なみだめに うるんでみえし はるのつき)
14107 【季語】 春 【季節】 三春


線路脇 見定めできず 春の雨
(せんろわき みさだめできず はるのあめ)
14108 【季語】 春 【季節】 三春


雲雀啼く 世の中何も 無いように
(ひばりなく よのなかなにも ないように)
14109 【季語】 雲雀 【季節】 三春


春寒や 雲の流れの 早きこと
(はるさむや くものながれの はやきこと)
14110 【季語】 春寒 【季節】 初春


蒲公英や 見つけにくいは 今のうち
(たんぽぽや みつけにくいは いまのうち)
14111 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


望郷の 香り漂う 梅の花
(ぼうきょうの かおりただよう うめのはな)
14112 【季語】 梅の花 【季節】 初春


望郷も 彼岸の入りも 今日明日
(ぼうきょうも ひがんのいりも きょうあした)
14113 【季語】 彼岸 【季節】 仲春
2012年彼岸入り:3月17日


何せんと 寝て目覚めるや 春朧
(なにせんと ねてめざめるや はるおぼろ)
14114 【季語】 春朧 【季節】 三春


春の山 稜線おぼろ 雨近し
(はるのやまりょうせんおぼろあめちかし)
14115 【季語】 春 【季節】 三春


春の夢 逆立ちすれば 覚めるらし
(はるのゆめ さかだちすれば さめるらし)
14116 【季語】 春 【季節】 三春


コメント
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