俺流俳句 「いちらくいちらく」

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          千秀

初雲雀

2012年03月12日 | 俳句

ファインダー 好みを捜す 春の旅
(ふぁいんだー このみをさがす はるのたび)
14026 【季語】 春 【季節】 三春


春や春 練行衆の すすけ顔
(はるやはる れんぎょうしゅうの すすけがお)
14027 【季語】 春 【季節】 三春
東大寺修二会を行う行者は練行衆と呼ばれる。
11人の僧侶。お水取りとして有名。


街中の 春田の花に 足を止め
(まちなかの はるたのはなに あしをとめ)
14028 【季語】 春田 【季節】 三春


心内 卒業ならず 四十年
(こころうち そつぎょうならず よんじゅうねん)
14029 【季語】 卒業 【季節】 仲春


昨日まで 他人事話 春の闇
(きのうまで ひとごとばなし はるのやみ)
14030 【季語】 春の闇 【季節】 三春


久方の 春の晴れ間や 窓の外
(ひさかたの はるのはれまや まどのそと)
14031 【季語】 春 【季節】 三春


二十万年 春の闇長き 負の遺産
(にじゅうまんねん はるのやみながき ふのいさん)
14032 【季語】 春の闇 【季節】 三春
プルトニュームの半減期2万年。放射能が1/10になるのに20万年。
北欧の国では、核廃棄物貯蔵庫の耐用年数を
20万年と設定している国もある。


目刺し折り 食べよと口に 稚児の命
(めざしおり たべよとくちに ちごのめい)
14033 【季語】 目刺し 【季節】 三春


春闘の 話題も消えて 闇消えて
(しゅんとうの わだいもきえて やみきえて)
14034 【季語】 春闘 【季節】 晩春


香強く 色重くとも 沈丁花
(こうつよく いろおもくとも じんちょうげ)
14035 【季語】 沈丁花 【季節】 仲春


初雲雀 一気に上り 空に消え
(はつひばりいっきにのぼりそらにきえ)
14036 【季語】 初雲雀 【季節】 三春