俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

黄水仙

2012年03月08日 | 俳句

黄水仙 ラッパさびしく 黄の音色
(きずいせん らっぱさびしく きのねいろ)
13955 【季語】 黄水仙 【季節】 仲春


白梅や 花見上げれば 虚空あり
(しらうめや はなみあげれば こくうあり)
13956 【季語】 白梅 【季節】 初春


猫の恋 鳴き声だけで 姿無く
(ねこのこい なきごえだけで すがたなく)
13957 【季語】 猫の恋 【季節】 初春


春なれや 風の音にも ドレミファソ
(はるなれやかぜのおとにもどれみふぁそ)
13958 【季語】 春 【季節】 三春


まず一歩 踏み出す一歩 春の暮
(まずいっぽ ふみだすいっぽ はるのくれ)
13959 【季語】 春の暮 【季節】 三春


過ぎ去れば すべてがおぼろ 日一日
(すぎされば すべてがおぼろ ひいちにち)
13960 【季語】 朧 【季節】 三春


毎日が 忌日で埋まる 春朧
(まいにちが きじつでうまる はるおぼろ)
13961 【季語】 春朧 【季節】 三春


春暁や まわりの景色 色付きぬ
(しゅんぎょうや まわりのけしき いろづきぬ)
13962 【季語】 春暁 【季節】 三春


息吹きて 廻る廻るよ 風車
(いきふきて まわるまわるよ かざぐるま)
13963 【季語】 風車 【季節】 三春


たんぽぽや 日頃の性を 忘れさせ
(たんぽぽや ひごろのさがを わすれさせ)
13964 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


鳥雲に 入るそれだけの 日常
(とりくもに いるそれだけの にちじょう)
13965 【季語】 鳥雲に入る 【季節】 初春


此岸から 見れば色無き 春の風
(しがんから みればいろなき はるのかぜ)
13966 【季語】 春 【季節】 三春


陽だまりで 微睡む所 春の国
(ひだまりで まどろむところ はるのくに)
13967 【季語】 春 【季節】 三春


地を裂きて 角出し手出し 草萌ゆる
(ちをさきて つのだしてだし くさもゆる)
13968 【季語】 草萌え 【季節】 初春


柿の種 口に残りて 春の雨
(かきのたね くちにのこりて はるのあめ)
13969 【季語】 春 【季節】 三春


泡沫の 夢と消えけり 朧月
(うたかたの ゆめときえけり おぼろづき)
13970 【季語】 朧月 【季節】 三春
泡沫(うたかた)=水面に浮かぶ泡。


春の夢 うつつの中に ある世界
(はるのゆめ うつつのなかに あるせかい)
13971 【季語】 春 【季節】 三春


ここかしこ 工事工事の 春辺かな
(ここかしこ こうじこうじの はるべかな)
13972 【季語】 春辺 【季節】 三春


立て坑も ボタ山もまた 笑いけり
(たてこうも ぼたやまもまた わらいけり)
13973 【季語】 山笑う 【季節】 三春
立て坑=鉱山の垂直の坑道のこと。


沈丁は 花より香り 葉も光る
(じんちょうは はなよりかおり はもひかる)
13974 【季語】 沈丁花 【季節】 仲春


コメント
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