アニーさん(大人):
アニーさん、全部ハ長調で弾けるこの楽譜と、トランスポーズ機能付きのこのピアノがあれば、ご夫婦で歌が楽しめますよ!仲良く歌ってくださいね。
アニーさんのレッスンは、買い替えた新しいデジタルピアノの使い方も含めて、お宅への出稽古で行なっています。
今日はピンポンを押したら、珍しくご主人が二階から玄関まで降りてきて、にこやかに迎えてくれました。
「今日は主人も一緒に歌う気持ちになって」とアニーさんが歌集を取り出し、まずはご主人を中心に、3人での歌から始まりました。
ヒバリが伴奏して、歌集をめくりながら、ご主人の好きだという「桜貝の歌」「城ヶ島の雨」「野ばら」など、次々に歌います。
「いやー、歌はいいねぇ。今日は楽しかったです。ありがとうございました」とご主人が引き上げ、その後アニーさんのピアノをレッスンしました。
お二人とも音楽が大好きなシニアのアニーさんご夫妻。
お仕事をリタイアされているご主人も、以前は歌を一緒にレッスンして、昔歌ったJAZZなどを歌って楽しんでいました。
ところが、最近は気力がなくなってお誘いしても歌わなくなってしまい、アニーさんが心配していたのですが、今日は久しぶりに歌うことができて良かったです。
「今日は主人が歌えて本当に良かったです」とアニーさん。
「私の楽譜にいい曲がたくさんあるので伴奏できたらと思うんですが、主人が『このキーは高すぎる』とか文句ばっかりで、なかなか弾けるのがなくてうまくいきません」
アニーさん、そんな時には「トランスポーズ」ですよ!
アニーさんのデジタルピアノには「トランスポーズ」という機能がついていて、ボタン一つで弾いている曲のキーが上げ下げできるのです。カラオケのキーを上げ下げするのと同じように。
「まあ!それじゃ、私の楽譜は全部ハ長調ですけど、その簡単な楽譜通りに弾いて、音が変わって出てくるんですか?!」
その通りです。
ヒバリが早速「トランスポーズ」機能を使って曲の音程を変えるお手本を見せ、アニーさんは「やってみます!」と喜んでくれました。
出稽古に来てたおかげで、ご主人の歌もできたし、ピアノのトランスポーズのこともお伝えできて、本当にラッキーだ。