あおちゃん(年長):
この間から、あおちゃんが「紅の豚!それが弾きたいの。この本の中のどれ?」と言っていたので、今日はその曲を探そうとiPadのYouTubeを開きました。
おうちにジブリの映画がたくさんあるのか、ジブリの歌が大好き、そしてたくさん知っているので、ママに「片手で弾けるジブリ曲集」をご紹介して ゲットしてもらいました。
この間から、あおちゃんが「紅の豚!それが弾きたいの。この本の中のどれ?」と言っていたので、今日はその曲を探そうとiPadのYouTubeを開きました。
「紅の豚」って、ジブリの中では異色な、すっごく大人っぽい映画だよね?
ヒバリ先生も公開当時に劇場で観たけど、正直 大人っぽすぎて、あんまりよくわからんかった…
そんな「紅の豚」の、どの曲があおちゃんのハートをつかんでいるのか?
「これ!この歌!」
YouTube画面を見ていたあおちゃんが言いました。
それは、マダム・ジーナが、ホテルのバーかクラブみたいな所で歌っている「さくらんぼの実る頃」というシャンソンでした。
確かに「紅の豚」の中では一番有名な曲だけど、大人の歌で、しかもフランス語で、人生の機微を歌ってるこの歌に、5歳のあおちゃんが惹きつけられたとは。
「先生、弾いてみて!」あおちゃんが言いました。
「うーん…」
楽譜はメロディーしか書いてないし初心者向けってことなんだけど、その通り弾いたんでは、あおちゃんの頭の中にある素敵な曲のイメージにはならないだろうと思ったので、本来のシャンソン風に伴奏もつけて弾きました。
「左手も弾かないとダメなの?」
あおちゃんはちょっとびっくりしたように言いました。これじゃあ難しすぎて、自分には弾けない、と思ったようです。
「ううん、そんなことないよ。ほら、楽譜には右手しか書いてないんだから、あおちゃんにだって弾けるんだよ。もう一回、楽譜の通り右手だけで弾いてみるね」
先生は慌てて言いましたが、あおちゃんは
「ううん、もう一回、左手も一緒に弾いて」と頼みました。
この曲の素敵な雰囲気が大好きなんだということが伝わってきます。
「あおちゃん。ちょっとだけ、一緒に弾いてみようよ。最初の方、知ってる音符ばっかりだよ」
と誘って、初めの方を少しだけ弾いてみたら、あおちゃんも、なんとか弾けそう、と思ったようなので、来週、一緒に弾いてみる約束をして、レッスンは終わりました。
あおちゃん、こーんな大人っぽいシャンソンが好きなんて…
そういえば、これまであおちゃんが弾いたジブリの曲は「君を乗せて」「もののけ姫」「ナウシカ・レクイエム」など、胸に染み入るような大人っぽい曲ばかりだったかも…
年齢で人を測っちゃいけないなー、と反省させられたことでした。
あおちゃん、まだ5歳だけど、実はすごく大人っぽいのかも。
本当はヒバリ先生より あおちゃんの方が大人なのかも…