これまで、小さい手のカバー作戦として
- あきらめずに手を改造(改良)する努力を続ける
- 届かない距離はすばやく動いてカバーする
と やってきましたが、あらゆる手段を尽くしていても、やっぱり どぉーしても無理…という曲はあります。というか、そういう曲の方が多い。ハイレベルの曲となるとね。
そこで今日は、3つ目の「最終兵器」を教えます。
ヒバリの最終兵器、それは「アレンジ」です。
「アレンジ」というと なんかジャズかポップスみたいに全然違うスタイルにしちゃうみたいに聞こえるかなーと思ったんで、上の↑タイトルには「楽譜を修整する」としておきました。
クラシックの曲は、必ず一言一句すべて楽譜通りに演奏されてる、と思われるかもしれませんが、必ずしもそうばかりではありません。
オーケストラ曲でも、指揮者の意向や演奏効果の考慮などによって、部分的に楽譜と違った弾き方をする場合はあるのです。
さて、クラシックピアノ曲の場合、そしてヒバリの場合どうするのか。
方法はいくつかあります。
①「和音」を「アルペジオ」にして弾く
これは一番シンプルな方法で、同時につかめない和音の音をずらして弾く方法。それでもカバーし切れないぐらい広い和音の場合は、もう一つの手を上からクロスさせて補(おぎな)ったりもする。
②「替え手」や「替え指」を使う
たとえば右手だけで広い和音を弾くべきところ、左手も合わせて 両手で一つの和音にする…とか、多声部が絡(から)み合ってる部分で、楽譜に指定されてる手と違う方の手、違う指を間に割り込ませて音を繋ぐ、とか。
つまりは右手も左手も、自分のパートだけじゃなくあっちを手伝ったりこっちを弾いたりして「兼任」するってこと。
③和音の音の並びを変える
転回パターンを変えたり、オープン(開離)ポジション→クローズド(密集)ポジションにしたり、記載の音を省いたり、逆に書いてない音を入れたり。
④「伴奏パターンを変える」
伴奏パートとかで そこまで目立たない部分であれば、いっぺんに弾く和音→リズムを持たせたパターン、とか大胆に変えてしまったりもする。この場合は 変えたことに気付かれず、なおかつ曲のイメージを広げることが可能な場合に限るので、センスと度胸が必要かな。
大体こんなことをあれこれ取り入れながら奮闘しています。
「手の届かない音に、なんとかして届かせる努力をする」って…つまりは「手の届かない(高嶺の花の)曲に手を届かせる」ってことだよね?
夢の実現のために、小さい手の人もがんばりましょう。
HP HIBARIピアノ教室
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