はなちゃん(小4):
今年の発表会で弾くことに決めたのは「お人形の夢と目覚め」です。
3つの小さな曲がつながってストーリーを形成している曲で、はなちゃんは、今 2曲目の「お人形の夢」に進んでいるんですが、先生から「最初の曲も忘れないように弾いておこう」と言われて、この間やった「子守歌」も弾いてみました。
右手のメロディーは、初めから終わりまで ずーっと3度の重音で弾くことになっていて、この「重音レガート」が命なんですが、YouTube動画などを見ると、けっこう適当な演奏も多い。
たとえば、タイトル画像の楽譜🎵ソーファ ミーファ ソ〜〜ミ〜〜の 最後、「ソ〜〜ミ〜〜 」の部分。
赤のラインのように、メロディー「ソーミー」をレガートにしたいけど、最初の和音でアルトに「ミ」の音があるので、「ソミ」→「ミド」が途切れてしまいます。
さあ、どうするか?
{解答]この場合 ソプラノをレガートにすることを優先します。メロディーだから。
[手順]
1.「ソミ」の和音を弾く
2. アルトの「ミ」の音を、次の小節でもう一度弾く直前に一瞬放し、「ソ」の音だけを残しておく
3.「ミ」の音が残っていないので、ソプラノがレガートで「ミ」に移ることができる。それと同時にアルトの「ド」を弾く
これで、メロディーがきれいにレガートになった重音レガートが完成です。
↑のワザをはなちゃんに教えました。
「わかった?」
うん、とうなずいたはなちゃんは、もう一度最初から「子守歌」を弾きました。さっき習った弾き方をちゃんと使って。
そして驚いたことには、先へ弾き進めていって 新しい音列が出てきても、冒頭のような「重複した音のレガート」があったら、その都度ちゃんと「きれいなレガート」のやり方で弾いているのです。
「すごいすごい!全部きれいにできてるね!」先生から絶賛されて、はなちゃんは はにかんだようににっこりしました。
重音のレガート、これを使って弾いてるのとそうじゃないのとは、演奏のクオリティが大きく違っています。
はなちゃん、新しいワザを身につけたね!
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