HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

題名のない音楽会・名前を覚えてもらえない作曲家

2024年08月18日 | TV・映画・ステージなど

遊びに来ていたドクターが、今朝放送された『題名のない音楽会』の内容を教えてくれました。

「『クシコスポスト』の作曲者の名前をね」

「ああ、ネッケ」

「知ってる人0人だった」

 へー、びっくり。

運動会とかでいっぱい聴かれてる曲だけど、作曲者の名前はみんな知らないんだね。

ドクターが帰った後、予約録画しておいた「題名のない音楽会」を見てみました。

本日のテーマ「学校で習ったのに、しかも超有名曲なのに、作曲者の名前が知られていない曲」の街角調査ランキングで、知られてない順に

5位 ハンガリー舞曲5番(ブラームス)

4位 ペールギュントより「山の魔王の宮殿にて」(グリーグ)

3位 カルメン前奏曲(ビゼー)

2位 トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」(プッチーニ)

…ときて、映えある1位がクシコスポスト(ネッケ)、ということでした。

曲の知名度と作曲者のそれとのギャップも面白かったけど、このラインナップを見て私が面白いと思ったのは、その曲の舞台となってる国の人が作ったんじゃない曲だらけ、ということです。

民族色満載の「ハンガリー舞曲集」を作ったのは 「ドイツ3大B」と評されるブラームス(もちろんドイツの人)だし、スペイン舞台で闘牛士とかが登場する「カルメン」を作ったのは スペインの人じゃなくてフランス人のビゼーだし、中国が舞台の「トゥーランドット」を作ったプッチーニはイタリアの人だしね。

プッチーニは、他にも 自国じゃない日本を舞台にした有名なオペラ「マダム・バタフライ(蝶々夫人)」を作ってるよね。

ちなみに、「クシコスポスト」の作曲者ネッケはドイツの人で、タイトルの「ポスト」はドイツ語の郵便のこと、そして「クシコス」は英語で言えば「ライダー」、訳せば「馬に乗る人」なんだけど、この「クシコス」という言葉、実はハンガリー語をドイツ語読みしたものなんです。ほら、ここにも自分の国のことじゃない言葉が。全体「クシコスポスト」は「郵便馬車」という意味です。(ドクターは「クシコスっていう人が作ったのかと思ってた」とのこと笑)

こうして見ると、昔のヨーロッパの人たちの まだ見ぬ国(特に東洋)へのエキゾチックなイメージや憧れを反映してるのかなあ、と思いました。

東洋や中近東への憧れといえば、モーツァルトやベートーヴェンも作ってる「トルコ行進曲」もその類だし、多くの音楽家が作ってる「アラベスク」という曲も、意味は「アラビア風の」ということなので、やっぱりオリエンタルな雰囲気への憧れなんだと思うんだよね…

今みたいに、簡単にいろんな国へ行けたり、ネットやTVや本やいろんなメディアで、自分が行けなくても世界の国々を知ったりすることがなかった、昔の人たちの憧れが、これらの名曲を生み出したのかなー、と思ったことでした。

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