HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Kさん サー・デュークの道のり

2020年09月03日 | 弾き語り

Kさん(メン)

かっこいい弾き語りを目指し、スティービー・ワンダーの「サー・デューク」を練習しているんですが、今日は、ここまでの道のり=涙の努力をご紹介しようと思います。

Kさんが楽譜集の中から選んできた「サー・デューク」。

ピアノのバッキングを練習し、歌詞も覚えて順調に進んできたので

「ねえ、今年のクリスマス発表会の曲コレやります?」

「はいっ、頑張ります」

ということになったのですが

Kさんの苦労はそこからだったのです。

「サー・デューク」の魅力。それって、歌、バッキング、そしてあの独特のイントロ、エンディング全部含んだものですよね?

Kさんもそのことが薄々心配になってきたらしく、ある日言いました。

「このイントロって、先生が弾いてくれるんですよね?」

「弾かないよー」

「えっ!?じゃ、じゃあ、誰か他の人が?」

「だーれも弾きませんよー。もちろんKさんが自分で弾くんですよ?」

「ええっ、僕が弾くんですか?!」

「だって『弾き語り』なんだから。かっこいいピアノを弾いてこその弾き語りでしょ。そして『サー・デューク』なんだから。このイントロ弾かなきゃサー・デュークじゃないでしょ〜」

というわけで、その日から毎週、少しずつ区切ってのイントロ練習が開始されました。

Kさんはピアノを初めてまだ1年の初心者なので、イントロを弾かされるとは思わなかったかもしれませんね。

甘い。

でも、やってみれば、Kさんは感覚がいいので、意外とやれたりするのです。

何度かのレッスンを経て、イントロが右手で弾けるようになった!\(^o^)

「Kさんすごい!弾けましたねー」と絶賛。

「弾けるもんですねー。これは右手だけでいいんですよね?」とヒバリ先生の方を見たKさん。「え?ち、違うんですか?も、もしや

「せっかく秘密にしてたのにバレては仕方がない。これは両手で弾くのじゃ」

   

というわけで、次は両手ユニゾンでのイントロ練習に突入。

まあ、左手は右手に合わせていけば、何とかいけるから大丈夫だから。

こうして、ヒバリ先生に騙されながら少しずつ頑張り、イントロ両手弾きをマスターしたKさんです。

素晴らしい!なせばなる。

それからKさんはどうなったでしょう。

イントロの後は、エンディングがあるんだよね

そしてエンディングは、イントロの5倍ぐらい難しいんだよね

「これも自分で弾くんですか?!」

そうです、弾くんです。

「も、もしかしてこれも両手ですか?」

その通り!

というわけで、今日もKさんは「サーデューク」のエンディング両手弾き完成を目指して頑張っているのです。

手の形。指づかい。鍵盤のアタックとリリース。ポジションの移動とジャンプ。

それらを、レッスンの度にある時は2小節、ある時は1小節、またある時は半小節だけ、など少しずつ少しずつ身につけていきます。

今週のレッスンで、ついに最後まで弾き切ったKさん。

やったね。

よくがんばりました。

あとは繰り返しの練習あるのみ!

がんばれー

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