Cちゃん(小3):
「本番、今までで一番上手に弾けたね。ひとつも間違えなかったし。一度弾いてみる?」と先生に言われ、
「うん」と答えて発表会で弾いた「ソナチネ」を弾きましたが、Cちゃん、発表会が済んで一気にまったりした感じです。
その証拠に、レッスンに使う「アルフレッドピアノ教本」も「緑のバーナム」も「ピンクのバーナム」も、全部忘れてきてしまいました。
「えー、じゃ、いったいカバンに何入れてきたのさ」
「えっと…」カバンの中をゴソゴソ探して、「ファイル」とCちゃんは発見したものを報告しました。
「ファイル…って? 合奏の曲とかが入ってるの?」
「うーん、ファイルの中にファイルが入って、色々入ってる…」
はいはい、どっちにしろ役に立つものは入ってなさそうだ。
「あ、ワークはあるよ。ワークやろうよ」
Cちゃんが、とりあえず役に立ちそうなモノを拾い出して言いました。
「ワーク」は、クリアファイルの中に「譜読み」の問題用紙を挟み込み、マーカーで書いたり消したりできる練習問題です。
「そうだ、ずっとワークやってなかったもんね。ぜひそれをやろう」
まったりしていたCちゃんはたちまちシャッキリし、「最初、練習ね?!」とマーカーを握りしめています。
「ワーク」は時間を計って記録するので、少しでも良い記録を出したいのです。
「いいよ。じゃ1回練習ね」
先生としては、タイムなんか別にどうでもいいので、譜読みの練習を何度でもやってもらうことが目的なんですから、いくらでも練習してちょーだい。(笑)
はい、Cちゃんの練習が終わりました。
今書いた回答をマーカーについてるフェルトで消し、いざ本番!
「よーい、ドン!」
先生の掛け声で、大急ぎで答えを書き始めます。
ふーん、なんだか前より速度が鈍ってるぞ。発表会の練習ばっかりやってて、譜読みワークはしばらくやってなかったからな…
もうちょっとペースを上げてくれ〜
先生は鼻歌でBGMを付け始めました。
♪ ちゃんちゃんちゃんちゃん、ちゃかちゃかちゃかちゃん、ちゃんちゃんちゃんちゃん、ちゃかちゃかちゃかちゃん〜
(「天国と地獄」のメロディーです。急げー がんばれー)
「あ"〜、マジその歌やめて〜」
パニックになりながらもようやく書き終わった回答。はい、よく出来ました。全部合ってました。
あとは教室の本を使って、緑とピンクのバーナムもレッスンしました。
発表会も済んだし、これからまた地道に基礎訓練を続けていきましょう。
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