Sちゃん(高1):
高校生になってから日々忙しいようで、夏の間のレッスン日も通常の日ではなく、今週は〇曜日の午前中、来週は〇曜日の夕方・・・というように、あちこちやりくりして なんとか確保しました。
今日は通常通りのレッスンですが、昨日 夏季施設から帰ってきたばかりとのこと。
練習できてないだろうなー。
とりあえず、貸し出してあったアコーディオンを持参するように言ってあったので、それをやってみよう。
ヒバリ先生がネットの動画で見つけた、フランスのお洒落なミュゼット「スミレのワルツ」という曲です。
アコーディオン大好き!!やりたい!と言うSちゃんですが、小学校の時に学校でやったことがある、という経験だけなので、ピアノを弾くようには簡単にいきません。
楽器は重いし、鍵盤は見えないし、おまけに縦方向。
左手で動かすジャバラの空気はすぐなくなるし・・・
四苦八苦しながらも、一応メロディーは暗譜して弾いているんですが、なんかこの・・・
「ねえ、アコーディオンのベルト、キツくない?」
先生が聞きました。
「このベルト、いちばん短く設定されてるけど・・・もうちょっと長くした方がいいんじゃないの?」
そう言って、一旦アコーディオンを外し、ベルトの穴を3つぐらい調整して長くし、もう一度抱えてみたら・・・
「あっ、この方がいいです」とSちゃん。
「そうでしょ。そうだと思ったよ。ほら、動画みてごらんよ」
と、YouTubeを開き、二人でアコーディオン奏者の動画を見てみます。
「ほらー、みんな、楽器の上にセーラー服の襟が全部見えるくらいの余裕があるじゃゃない」
「ほんとですね・・・」
「Sちゃんは背が高いんだから、一番短いベルトじゃキツすぎなんだよ。さっきのじゃ、アコーディオンがアゴの下ギリギリまで来ちゃって、その周りから手がちょこんと生えててさ(笑)」
実はさっきから、キッツキツのベルトでアコーディオン抱えてる姿を見ると、「不思議の国のアリス」のトランプの兵隊にそっくりだと思ってたんだ(笑)(笑)(笑)
それを教えたら、Sちゃんも大爆笑。
アコーディオンの後は オープニングの「オブラディ・オブラダ」のピアノ伴奏、Mちゃん(中3)とのコラボのシンセサイザー、そしてNちゃん(中3)と連弾する「アイ・ガット・リズム」と、どれも「さすが最上級生!」という出来栄えだったのですが、Nちゃんの代役で連弾の伴奏パートを一緒に弾きながらも、さっきの「トランプの兵隊」を思い出して「ク・ク・ク・・・」とこっそり笑ってしまうヒバリ先生であった。(笑)(笑)(笑)