ジェリーくん(小1):
「今度の発表会は『前前前世』を弾きたい。楽譜作ってね!」といって、さっそく練習を始めてるジェリーくん。
なんでも、ハラミちゃんがYouTubeかなんかでそれを弾いてるのを見て「これだ!」と思ったらしい。
そこで、メロディーはハ長調に移して、なるべくわかりやすい譜割りにして…と工夫して楽譜を作ってあげたけど、それでも「前前前世」は「前前前世」だ。
テンポ早いし、細かい音がいっぱいだし、リズムも難しいよね。
でもジェリーくんは、ぜんぜん気にしない。
からだ中でリズムをとりながら,力いっぱい弾いてる弾いてる。
「これ、前奏あるよね?」
楽譜をあげてしばらくたってから、ジェリーくんが言いました。
「ああ、イントロね?うん、あるんだけど…とりあえず歌だけでいいかと思って、前奏書いてなかった… 」
「前奏どんなの?」
「こんな感じだよ」と先生が前奏を弾いてみました。
「それ書いて?!」
「弾きたい?」
「うん!」
そこで,しょーがないので、とりあえずありあわせの五線紙に、先生が手書きでイントロを走り書きしました。
「これで練習しといて」
「うん、わかった!」
ジェリーくんは、すぐさま弾き始めました。
伴奏はコードネームなので、それもガンガン付けています。
「今からこんなに夢中になって弾いてて、発表会まで気持ちが続かなくなっちゃうんじゃないでしょうか」とママが案じています。
そう、私もそう思うんですよね。
でも、「発表会で」というのは、実際にステージに乗せる、というよりは、ジェリーくんの「本気で弾きたい」という気持ちを表した言葉だと思うんです。だから、今これが弾きたい!という熱い思いは、どんどん追いかけてもらいたいです。
そのうち、別の「弾きたい曲」が出てくるかもしれないし、その時はその時で。
それもまた、楽しみでもありますね。
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