Cちゃん(小2):
「『歌は友だち』からやる!」と歌集を広げました。
「へー、いいよ。何か弾いてきたの?」
「『君をのせて』。」
ホホゥ、「君をのせて」か。いいね。
ジブリの曲の中でも秀逸な定番曲。学校でも、みんな一度は合唱や合奏で経験するんじゃないかなあ。
胸キュンのメロディーはみんな大好きだと思います。
「最初は先生が伴奏してよ」
Cちゃんがメロディーを弾き始めたので、先生が伴奏をつけ、一緒に弾きました。
「今度は一人で弾いてごらんよ。コードつけて」
先生に言われて、
「うん…」
Cちゃんは観念して(?)コード伴奏をつけて両手で弾き始めました。
気後れ気味だった割には、なかなかどうして達者な弾きぶりです。
たくさんのコードを、手慣れた様子で次々弾いていきます。
最後まで迷うこともなく弾けたので、先生は言いました。
「ねえ、とっても上手に弾けてるからさ。一つだけ、バージョンアップしていいかな?」
「ええ?何?」
それは、コードの押さえ方のバリエーションです。
今、Cちゃんたち小学生は、コードネームを見て Cならドミソ、Fならファラド、というように、コードの基本形だけを使っています。
「君をのせて」のメロディーに付けられているコードネームを見ると、Em、D、C、と並んだ次にG/Bと書かれています。
いつもは「Gだからソシレでいいよ」ということにしていたのですが、今日は
「これね、Gのコードだけど、1番下の音をBの音…シの音になる形で押さえてっていうことなの。Gのコードを一度転回させると、シレソ、ってなるでしょ。その形で弾いてくださいってことなの」
「ふうん」
さあ、Gを転回形で弾くとどうなるでしょう。
Em、D、C、G/B、Am…
ベース音がミ、レ、ド、シ、ラ、ときれいにならんだメロディーになりました。
Cちゃん、少しハイレベルなコード奏法を教わったことになります。
少しずつ、コードも大人っぽく使いこなしていけるようになって欲しいと思っています。
その後他のテキストも一通りレッスンしましたが、「先生が弾いて」と言ったり、何か今日はいつもより元気がないような感じがしました。
コロナ肺炎流行の影響で、今日から学校がお休みになるんだ、と言っていて、あれこれ疲れているのかもしれません。
そこで手早く切り上げ、最後は半音階進行を使った簡単な連弾で賑やかに気分を盛り上げて終わりました。
これから半月の間、みんな学校に行けないで過ごすんだよね…
早く平穏な日々が戻ってきますように。