HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Aちゃん 星に願いを

2017年05月22日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
先週から「星に願いを」を練習しています。
前の曲が終わって「次どれやろうかな」と曲集を見ていた時に
「この曲弾いてみたいけど…難しそうだからムリ」と言っていたので、
「そうでもないんじゃない?ちょっとやってみれば? …ほら、弾けてるよ!」と力づけ、少しずつ練習し始めたのです。

先週は、全体をメロディーだけ弾くことに加えて、最初の4小節だけは両手で弾くことに成功していました。
最初の4小節は その後もう2回出てくるので、結果として 全体で12小節は両手で弾ける部分があるということです。
楽譜の、同じ部分を丸でかこんで、
「ほら、ここも、ここも、おんなじだからもう弾けるんだよ。お得でしょ?!」
「うん、お得!」
ってことで、取り組む勇気が出た先週でした。

今日は 宿題が全部よく弾けていたので、さらに続きの2小節も両手でやれそうだよ、と誘いました。
「ほら、ここの左手、これだけやれば、これもまた全部で3回でてくるんだよ。」
実は、その2小節の後の2小節も、メロディーは同じなのですが、伴奏が微妙に少しずつ違っているので、あえて弾くように言わず、あくまで「同じ」部分だけを強調して勧めたのです。
ところが、Aちゃんは「同じ2小節」を弾いたあと、その続きの「微妙に違う2小節」も、楽譜を見ながらがんばって弾いてみてるのです。
「うわあ、次も弾けてるじゃない。前の所と全部つなげられるよ。」
これで、伴奏できないのは、Bメロ(サビ)の8小節だけとなりました。
さっそく最初から通して 両手で弾いてみます。
まだ伴奏のできてないBメロの部分は、先生が連弾で静かに盛り上げました。
そうしたら、右手だけ弾いてるAちゃんのピアノが、Bメロに来て先生のバックアップが入ると、そのサウンドに合わせて 無意識に柔らかで表情豊かな音色になってる!
Aちゃん、連弾しながら 音楽を味わってるんだなあ。

来週は、今日やった両手を全部、きれいに弾いてくるのが宿題になりました。
もしかして大人の方からみれば、まだるっこしい進み方だなあ、と感じられるかもしれません。
先生が「全部両手で弾きなさい!」と厳しく命令すれば、そしてやらないと叱られるとなれば、子どもの両手奏は効率よく仕上がることでしょう。
事実、Aちゃんは「全部両手で弾きなさい」と言われれば、弾けるだけの実力はあるはずなのです。
けれども自分で楽譜を紐解き、分析し、弾き方を考え、自分で出来るところを発見し、「やってみよう」と決意して実行する→できた、と自信を持ち、自分の仮説が正しかったことを確信する→勇気を得て さらに課題を自分で見つける
…と、こういう過程が、大人から命令されて従うよりも、ずっと大切なことなので、ゆっくりであっても 子どもたちの思考のテンポでレッスンを進めています。
どうぞお家の皆様も、長い目で、お子さんの成長を見守っていただければと願っております。

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