Tくん(小2):
発表会に弾く2つのピアノ曲。
どちらも現代日本人作曲家による、子どものためのピアノ曲です。
まずは「海」。
左手低音の和音で、深い海のようすを表現しています。
右手のメロディーが、いくつかのパターンを反芻(はんすう)するように、ゆったりとした雰囲気を作っていきます。
今日は、Tくんが曲の構成を色分けして整理した流れに沿って練習していきました。
先生「まず1段目は、赤ー青ー赤ー青 だね。」
1段目は、Tくん無難に弾けました。
先「2段目は・・・むらさき、黄色、だけど、前半の音はどれも『ドソ』で共通だね。そしたら、むらさきと黄色の違いは、小節後半の『シ♭ラファ』と『ファシ♭ラ』の違いだけ。ねっ?」
分析ずきのTくんに理解してもらいやすそうな、構成の形で説明してみます。
「ほんとだ!こことここは全部同じだ」
「ねっ?」
このようにして、少しずつ少しずつ、共通のフレーズを見つけながら解釈をすすめている「海」です。
そしてもう1曲、「けんばんのおどり」は、対照的に鍵盤の上を駆け回る、スピード感あふれる曲。
「先週、『1分で弾いてね』って言っといたよね?」と先生。
「うーん・・・1回は練習したけど・・・弾けるかな・・・」とTくん。
「1回ぃ~?1回じゃ1分で弾けるようになんないでしょ」
「うーん・・・数回は弾いた・・・」
「ほんと?まあいいや、計るよ?せーの~・・」
結果は1分37秒(コンマ以下切り捨て)でした。
「つっかえてやり直してるから時間くっちゃうんだよ。あと、繰り返し回数が多すぎ。4回繰り返しをちゃんと数えてなきゃ。5回も6回もいらないよ!もう1回やるよ!」
再度初めから。
Tくん一生懸命弾くんですが、なかなかつっかえ無しで弾けない・・・
さっきより時間かかっちゃってる~(笑) ダメだこりゃ。もう1回。
こうして、3回計ってみましたが、どれも似たり寄ったりで、ズバ抜けた演奏とはいきません。
「次にどこを弾くか、次々考えながら弾かないと、迷子になってたらどんどん時間たっちゃうよ。それと、繰り返しは、1回、2回・・・と数えながら弾いてね。4回過ぎても、まだダラダラ続けてないように!そうすれば1分で弾けるよ。来週、また計るからね?!」
「ハァ~」
がんばりなよぉ~ あとは慣れるだけなんだからさ~。
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