HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

舟歌-ゴンドラの恋人たち

2013年01月18日 | ブルクミュラー
M3ちゃん(中2):
ブルクミュラー「舟歌」2週目です。
先週は「お正月で全然練習できなかった」と 初見同然でしたが、今日はそこそこやってきたようで、ときどき危なっかしくなりながらも、一応 最後まで弾き通すことができました。

この「22番・舟歌」ですが、ブルクミュラー25練習曲集の中では「子どもの弾きにくい曲ベストスリー」ぐらいににランクインするんじゃないでしょうか。

♭が4つ付いた「A♭(変イ長調)」のキー。
わかりにくい 8分の6拍子の「バルカローレ」のリズム。
眠くなりそうに間延びし、かったるく続くメロディー。

こういった、全体にあいまいな感じの曲は、子どもたちには大体不人気です。
ヒバリも、これを習った小学校低学年のときは、何だかわけわかんなくてつまんない曲だと思っていました。
けれど、大人になった今 改めて弾いてみると、♭たっぷりのキーはまったりと夢を誘い、淡々と刻まれるバルカローレのリズムはゆらゆらと心地よく、刻々と変化する和音は甘く切なく、抑えたメロディーは恋のささやきのよう。
なんとロマンティックな、恋人たちの舟遊び。
子どものときと、これほどまでに印象が大逆転した曲は あまりありません。

そして、中学2年生のM3ちゃんは、そのロマンティックなイメージを感じ取っているように思えるのです。
ところどころ音を間違えたり、たどたどしくなっちゃったりしながらも、曲のイメージはちゃんと受け取っているんだなということが、演奏から伝わってくる。
・・・で、今日で「舟歌」は合格!ということに。
この間「舟歌」が済んだら、発表会の曲を考えよう、という約束をしていたので、次回は、発表会の曲を決めます!

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