HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「エリーゼのために」指使いとフレージングのコツは「もち、もち、おぞうに~」

2021年01月15日 | クラシック曲

Cちゃん(小3):

「こんちはー。本、持ってきたよ」

今日が今年初めてのレッスンですが、先週、ひょっこり顔を出していたので、教室に来るのは2回目です。

持ってきたのは、おじいちゃん・おばあちゃんのお家にあったのをもらったというピアノ曲集です。

昔おばあちゃんたちが使ったものでしょうか。お正月休みに行ったときにもらったそうです。

「エリーゼのために」、「紡ぎ歌」など、昔からの発表会定番曲がいくつも収録されていて、Cちゃんはさっそく「エリーゼのために」を少し教わってきていました。

「はじめの所だけは弾けるよ」と、両手で「A」の部分を弾いてくれました。

「うん、ちゃんと弾けてるね」先生は言いました。

「ちゃんと弾けてるんだけどね、今聞いて、今年の目標が決まったよ」

「え、何、何?」Cちゃんは知りたがりました。

「それは!ここに貼っておこう」

先生は付せんを出しました。

「Cちゃんが書きたい~」というのでエンピツを渡して、先生は言いました。

「指番号を守ること!! コレだよ」

去年のクリスマス発表会で、初めてソナチネを弾いたときに、指番号を守らなくてどんなに苦労したか。でしょ?!

「うん、そうだったね。『指・・番号・・を・・・守る・・・』」

Cちゃんはせっせと付せんに書き込んで、「エリーゼのために」のタイトルの横に貼りました。

よしっ。今年は指番号を守ることが課題だよ。

なぜなら、的確な指で弾くことで、音の仕上がりがまったく違ってくるんだからね。

「たとえば」

先生は言いました。

「この、左手の伴奏、最初のAmの3つの音なんだけど。これを『ラミラ!』というひとつの言葉みたいに、一息で弾かないといけない。それには指使いをきちんとしたものにしないと、きれいに弾けないの。『ラミラ』という形に手を広げておいて、一気にラミラ!と弾いて手をスッと抜く」

Cちゃんはさっそく、「ラミラ!」の弾き方をやってみています。

「こういう区切りを『フレーズ』って言うんだけど、これは文章を読んだり話したりするのと同じことなの。たとえば、『今日、学校に行きました』って言うとするよ。よく聞いてみると、『行きました』の『ました』は、同じ強さで言ってないはず。『まーしーたー』じゃなく、『た!』!の音はスッと軽く言ってるはず。」

「そうだね!言葉に合わせるといいんだね」

Cちゃんはフレーズの抜き方に納得できたようです。

「それならさ、コレに言葉つけようよ。Rちゃんがやってたみたいに」Cちゃんが思いついて言いました。

去年のクリスマス発表会のとき、Rちゃん(小4)が「パイレーツ・オブ・カリビアン」に「味噌ラーメン、塩ラーメン、チャーシューメン、ギョーザ!」と歌詞を付けて見事に弾いたので、Cちゃんも「おもしろそう!」と思ってたようです。

「そうだね!それいいね。そうしよう」先生も賛成し、

「お正月だから『おぞうに』とかさ、おせち料理がいいよ」とCちゃん大はりきり。

さっそく一緒に歌詞を考えました。とりあえず冒頭の部分はこんな感じ。

♪ おもち、もち、おぞうに~

 くろまめ~ きんとん~

 もち、もち、もち、おぞうに~

 くろまめ~ かずのこ~

同じメロディーには同じ歌詞が入ります。

そして くろまめ! かずのこ! と自然な発音で言うのと同じように、ピアノのフレーズも自然体でスッ!と抜くのです。

なんだか真面目なベートーヴェンさんには申し訳ないような「エリーゼ」になりそうですが、演奏の方は柔らかなフレージングを目指せそうです。

HP HIBARIピアノ教室 

 Facebook   Hibari Music Lesson



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。