自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その280)

2013-10-06 | ジャコウアゲハ

枯れた竹とか人工物で蛹化した個体が羽化するのは何度も何度も見てきました。しかし,青々とした葉や茎に付いている蛹のそれは,そう多くはありません。

つい先日,ウマノスズクサのすぐ脇に植えているレモンの木で羽化する場面を目の当たりにしました。生の葉のような自然物で羽化するのは,とても自然な姿だと思います。それゆえ,殊のほかワクワク感が膨らんだのでした。

たまたま昼間,羽化間近と思われる蛹を発見。葉ごと家に持ち込んで,羽化の瞬間を待つことにしました。これまでの経験からすると,ほんの2,3時間以内に成虫が出てくると思われました。 

予感どおり成虫が出てきました。その直前,10秒ほどの間,蛹が小刻みに揺れました。ブルブルッという感じでした。傍にいた妻に「羽化や!」と伝えました。そのとおり,羽化が始まったのです。 

成虫は,じつにゆっくり現れました。そして,折り曲げた足をゆっくり伸ばして殻から出てきました。

このあと,殻からすこし上に移動して,口吻のウォーミングアップを始めました。これはいつものとおりです。 

緑の葉で羽化する風景には,いかにも自然の匂いが漂っています。ジャコウアゲハにはぴったりです。 

 


ヤマトシジミ,蛹化へ。そして羽化へ(5)

2013-10-06 | ヤマトシジミ

10月2日(水)。午後10時。 全体が写り込むように,レンズの位置を工夫して撮りました。蛹の長さは7.5mm。蛹化直後より,緑色がやや薄いかなという感じ。腹の赤みがほとんどわからなくなりました。からだの黒い斑点は何でしょうか。意味があるのでしょうが,わたしにはわかりません。

10月3日(木)午後10時。表皮の奥に,翅の黒っぽい色がぼやっと透き通って見えかけています。

真上から見てみましょう。やはり,からだの両側に翅の色が見えています。正中線がとてもはっきりしています。この分だとたぶん,近く羽化すると思われます。

10月5日(土)。色が薄くなった感じです。透き通って黒く見えていた翅が,皮の白さで見えません。

10月6日(日)。 変化はあまり感じられません。ただ,色が薄くなって, 翅の部分が白味を増してきているように見えます。