自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヤマトシジミ,蛹化へ。そして羽化へ(3)

2013-10-01 | ヤマトシジミ

9月30日(月)。

朝見ると,前蛹になっていました。それで,夕方までには蛹になるだろうと思い,すこしだけ気にしていました。すこしだけというのは,あまりにも小さいのでそれを確認するのはまず無理だろうと思っていたからです。確認しようと思えば,ずっと目を向けていなくてはなりません。そこまでの時間はないので,執着心は湧いてきませんでした。

夕方のこと。蛹になっているだろうと思いながら見ると,そのとおり。

蛹の脇には脱いだばかりの殻が。体色は棲み場所そっくりの緑。それも瑞々しい色合いです。からだは小さくても,よくよく見ると頭・腹・胸・翅の区別がつきます。からだの両側から写しておきました。

まず左から見た様子です。

頭の方を撮りました。絹糸がからだを守っているのがわかります。

ついでに,殻にピントを合わせて撮りました。からだを覆う毛が印象的です。

右から見た様子はどうでしょうか。からだの中央付近に帯糸がうっすら見えます。からだを固定するのに役立っているのです。

調べると,ヤマトシジミの越冬態は幼虫だとか(ただ,蛹というものもありました)。もし幼虫なら,この蛹は一週間後には羽化すると期待できます。

この日は年度上半期の締めくくり日に当たりました。こころに残る出来事と対面でき,ハッピーな一日となりました。