自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヤマトシジミ,蛹化へ。そして羽化へ(6)

2013-10-09 | ヤマトシジミ

10月7日(月)。白っぽさがもっと増してきました。頭部,胸部はわずかに黒っぽく見えかけています。

 

上から見てみましょう。黒っぽさが現れています。以前の緑が思い浮かばないほどの変化です。

10月8日(火)。 朝見ると,全体が白っぽくなったなあという感じ。夕方,職場から帰ってから見ると,激変。青み・黒みが一気に出てきました。ただ,この青さはフラッシュ光にかなり影響を受けているようです。

腹部にも黒みが見え出しています。

羽化がぐんと近づいたようです。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その281)

2013-10-09 | ジャコウアゲハ

今孵化している幼虫は,時期から考えてこのまま越冬蛹になることは容易に想像できます。どんどん孵化しているのに,ウマノスズクサの生育が頼りないのでたいへんだなあと同情してしまいます。

そのウマノスズクサの葉の表に偶然,卵がひとつ付いていました。これの孵化をちょっと気にしていたら,タイミングよくそれを観察できました。報告しましょう。

卵の直径は1.5mm。真上から観察したので,どこに穴が開こうと撮影には影響のない位置です。左やや下辺りに,針の先ほどの穴が開き始めました。 

9分経過。穴がすこしずつ大きくなって,幼虫の口の動きが見えかけてきました。

29分経過。穴は頭が出るほど大きさに。

30分経過。穴が,からだが出る大きさだと判断したのでしょう。幼虫が出てきました。

幼虫だけを大きくしてみましょう。 

31分経過。からだの大部分が出てきました。卵と比べると,「こんなに大きなからだが入っていたのか」と驚くほどのからだです。出ると,卵は白く見えます。

36分経過。からだがすっかり出ました。幼虫の体長は2.6mm。

1時間21分経過。外でかなりの時間休んでから向きを変え,殻を食べ始めました。

4時間36分経過。この幼虫は,まったくマイペースの食べ方に終始しました。ガツガツ食べているかと思うと,急に休みました。いつまで休んでいるのかと思うと,今度は途端にバリバリ,ボリボリ食べ始めました。まったく,思いつき,気まぐれという感じです。

6時間45分経過。穴が開き始めて孵化し,殻を完全に食べ終わるまでに,6時間以上を費やしました。 

じっと見ていたわけではありませんが,それにしてもこの個体はのんびりしていたなあという感じがします。 個体それぞれであれ,これだけ時間がかかると観察で付き合うにも辛抱がいります。