自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ようこそ,ルリタテハの幼虫(再々)

2013-10-27 | ルリタテハ

10月24日(木)。職場の駐車場に着いてびっくり! 羽化した直後でした。成虫は翅が縮んだまま殻から離れて,移動していました。大急ぎで,部屋に飼育箱を持ち込んで撮影開始。午前8時30分。翅はまだ弱々しい状態です。翅の裏側は枯葉を連想させる擬態模様をしています。みごとなほどの色合いです。

 

撮影していると,やがて翅がずいぶん開いてきました。そうして,時折,表側の瑠璃色紋様がちらりと見えました。“瑠璃”,なんとすてきな響きなのでしょう。日本独自のこのような色表現を前にすると,カタカナ表記の色文字が吹っ飛んでいきそうです。

 

しばらくすると,どのチョウもするように,口のウォーミングアップを始めました。口吻を伸ばしたり,また元に戻したりして。

 

蛹期間は2週間でした。

ほんとうはなんとしてでも羽化の瞬間を撮りたかったのですが,願いは叶いませんでした。しかし,幼虫は無事にここまで変態を重ねて,成長したのです。それを喜びとしましょう。この成虫はこのまま越冬するでしょう。また,来春,我が家のアゲハ庭園で再会したいですね。そうして,そのときは羽化場面をきっちり目撃したいです。