自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(もっともっともっと)

2013-10-21 | ジャガイモ

10月18日(金)。最高気温17.8℃。急に気温が下がってきました。10日前の9日(水)の最高気温が31.0℃だったので,寒暖の激しい変化が身に沁みます。そんな中,ジャガイモが順調に育っています。ジャガイモの原産地はアンデスといわれているだけに,この気候はあっているのかもしれません。芽生え第二号のストロンがはっきり伸びてきました。もうすぐ先が地表に届くでしょう。

ストロンを大きく写すと……。先がこころもち緑がかっています。

10月19日(土)。植木鉢を見ると,新しい芽生えがたくさん! 次から次へ,という感じです。

9月の初めから発芽が続いています。これだけバラつきがあるということは,はじめの実生は冷蔵庫作戦が功を奏したといえそうです。種子の一部が早々と寒さを感じとり,夏眠から覚めて「お先に!」といわんばかりに発芽したのでしょう。

結果,手許にあって来春の本格的実験で使う予定の種子はすべて目覚めていると考えられます。発芽時の様子を思い浮かべると,たのしみが増します。

ところで,この時期に発芽するジャガイモは,これからの気候では生き延びられそうにありません。霜に当たるだけで大きなダメージを受けます。どこまでいけるか,素人研究の目で観察を続けてみようと思っています。

 


ヤマトシジミ,幼虫から成虫へ(8)

2013-10-21 | ヤマトシジミ

10月14日(月)。

11時45分。ついに待っていた瞬間がやって来ました。頭から胸にかけて殻が真っ二つに裂け,成虫のからだが覗き始めました。まったく突然の出来事にように羽化が始まったのです。

11時45分。ゆっくりと,スムーズにからだを出しました。外気に触れた瞬間です。

11時45分。からだ全体が出てきました。大きな腹と縮んだ翅とを比較すると,翅が極端に小さくなって収納されている合理的な理屈が理解できます。個体は歩いて移動します。

11時46分。上を向いて,翅が伸びるのを静かに待ちます。

11時52分。翅のたいせつな骨組みである翅脈に,体液が注ぎ込まれていきます。順調に翅が拡がります。

これで,無事に成虫一頭が誕生したのです。卵から生まれ出たごく小さな幼虫が,ここまで無事に育ちました。ホッ,です。改めて,宿ったいのちの流れを思うと,そのスゴサが垣間見えます。このいのちはこれからも脈々と受け継がれていくことでしょう。

成長を記録する作業には気が抜けない緊張感が伴ないますが,むずかし過ぎるわけでもありません。適度にたのしみ,程ほどに緊張するからこそ,うまくいけば充実感が味わえます。今回は前回と同じ失敗を繰り返さずにすみました。やれやれです。