自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヤマトシジミ,幼虫から成虫へ(7)

2013-10-20 | ヤマトシジミ

10月14日(月)。 

1時07分。腹部の黒・黄のコントラストが鮮やかです。空気の層がまだ形成されていないので,羽化は夜明け後になりそう。

6時16分。夜が明けました。しかし,まだまだといったところです。

6時37分。左側から日の光が差してきました。

9時11分。2時間も経つと空気の層ができ,からだが殻から離れる準備が進んでいる様子がわかります。

11時40分。白さは空気層ができた結果できたものです。ぜんたいが白っぽいということは,羽化がいつ始まってもおかしくない状態を示しています。頭部から胸部にわたって見える直線は,羽化時の裂け目。いよいよ目が離せません。

  

 


コニシキソウとアリとアブラムシと

2013-10-20 | 生物

コニシキソウの花とアリとの共生関係については,これまでに書いたことがあります。今回は,それにアブラムシを入れて書こうと思います。

秋が進んでいくにつれて,コニシキソウの勢いが失われつつあります。そんななか,アリが慌しく蜜腺を求めて花の間を回っています。よく見ると,そこにアブラムシがいることに気づきます。小さなもの,翅の生えたものも混ざっています。

アブラムシはコニシキソウのからだから汁を吸いとっているはず。アリとアブラムシとの関係はよく知られているので,きっと共生関係が見られるだろうと思ってじっと見ていると,そのとおりなのです。

下写真の左側のアリの顎先に,アブラムシの尻先が見えます。黒くって円いものが中心に当たります。その部分をアリがとても気にしている様子です。 

別の花を見ると,アブラムシが二匹付いていました。その尻先を,アリが狙っているような姿勢です。

しばらく経ってやって来たアリが,その尻を舐めています。甘い汁が出ていたのでしょうか。 

時間が経ってアブラムシを見ると,移動して頭を地面方向に向けていました。そこにアリが訪れ,やっぱり尻先に関心を示しました。 

アブラムシから排泄される甘い汁が丸く見えたら申し分ないのですが,そこまでは確認できませんでした。かなり根気よく観察を続けなくては撮影のチャンスは巡って来ないようです。

アブラムシがアリに恩恵を与えているということは,アブラムシにとっても益になることがある証拠。小さな甲虫の仲間やクモが歩いているのを見かけることがあります。しかし,捕食されているのを見たことはありません。いずれにしても天敵がいるわけです。

つながりがくっきり見える共存・共生の関係は,わたしのような素人観察者にとってはすっきり合点がゆきます。