自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

カタバミに棲む極小クモ

2013-10-22 | 生物

ヤマトシジミを観察していると,必然的に食草カタバミに目が向きます。タカバミと付き合っている感じかもしれません。そんな中で,ずっとずっと気になっていることが一つありました。

それが最近になって,すこしだけわかりかけたように思います。それは葉の裏に付いたごく小さな,赤い球のことです。「なにかの卵にはちがいないが,いったいなにが産み付けたのか」 。その疑問が解けずにいたのです。

下写真の場面を観察できたのが,疑問氷解の動かぬ証拠といってもいいでしょうか。丸いものはどうやらクモのものらしいのです。脚が8本なのでクモであることはまちがいありません。クモの大きさは,この写真の横サイズ(1cm)から想像ができるでしょう。

卵はあちこちにばらばらにくっ付いています。白い殻のようなものがかたまってあります。クモの右に,黒いものが見えます。

この部分をトリミングして,確かめてみましょう。 

白い殻には突起がたくさん見えます。卵にはそれがありませんから,もしかすると,脱皮して脱ぎ捨てた殻なのかもしれません。それにしても集団で脱皮するとは,おもしろい習性の持ち主です。

そして,クモの右の黒いものを見ると,赤い突起のようなものと白い線状のものが見えます。これは,クモが誕生している瞬間なのかもしれません。それをクモが見守っているとも考えられます。

このクモはタカバミのあちこちに棲息しています。ヤマトシジミの幼虫や蛹のからだの上を歩くこともあります(下写真)。これだけいるのは,食べ物があるからでしょう。それなら,なにを食べているか,です。 世界中のクモは4万種。最近中央アメリカで発見された一例を除いて,すべてが肉食とされています。疑問が深まります。

こんなわけで興味は尽きません。しかし,名前がわからないのです。宿題になりそうです。 

 

[追記]後日わかったのですが,アカダニでした。

 


ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(更に)

2013-10-22 | ジャガイモ

10月19日(土)夜。本シリーズで前回記載したストロンのことで。一日経って,わずかながらはっきり伸びているのがわかります。右のストロンの長さは4mm。左右の先端ともに緑色をしています。葉のような,葉でないような感じです。色からは根でないと納得できます。よく見ると,ストロンから別のストロンが枝分かれして出てきています。

上写真をトリミングしてみましょう。 緑がくっきり見えます。

別の方向から見てみましょう。やはり葉のような感じです。ストロンが茎から枝分かれしていていて,その先に葉を付けていることが理解できます。下向きに茎が伸びる特別な理由があるわけで,なければ上向きに伸びるはず。その理由は先にイモをつくる,というものでしょう。

 

緑色の表面に生えた毛(突起)を見ると,成長した葉の毛(下写真)とのつながりなり共通性なりが見えてきます。