自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヤマトシジミ,幼虫から成虫へ(1)

2013-10-08 | ヤマトシジミ

ここで取り上げるヤマトシジミは10月7日付け『ヤマトシジミ,幼虫の表情~食べる~』で取り上げた“個体B”です。この個体に大きな変化の時期が訪れました。それで,今後の推移を追いながら,記事として残していこうと思っています。したがって,既に蛹になっている個体(9月29日付け『ヤマトシジミ,蛹化へ。そして羽化へ(1)』)と合わせ,2個体の変化を同時に追うことになります。

10月4日(金)。夜見ると,幼虫はカタバミから降りていて,ビニルポットの縁を歩いていました。からだを驚くほど伸ばし,ゆっくりとした移動ぶりでした。食草から離れるということは,蛹化が迫っている証拠です。

10月5日(土)。早朝,ポットの縁にいました。前日の夜に見た場所とほぼ同じところでした。弓形になったからだと,頭の動きを見ていると,前蛹になる直前だという感じがしました。口が動いているのは絹糸を出していたからかもしれません。

夕方。完全に前蛹になっていました。その証拠に,腹脚が接地面から離れ,からだを固定する絹糸が張られていました。その絹糸はじつに素朴で,張り方は単純そのものに見えました。前蛹の体長は9mm。

この個体が蛹化するのはおよそ24時間後とみていいでしょう。