育苗用平床に密植している株が,それぞれ順調に育っています。といっても,広さと深さが限られているものですから,のびのび成長しているというふうではありません。実験的栽培なので,これも止むを得ないといったところです。
さて,茎と葉をかき分けてイモの育ち方を確認しました。前よりも相当大きくなっています。この株も,その株も,あの株も,といった感じです。こうした光景は,ジャガイモの原産地アンデスに行けば,野生種でふつうに見られるのではないでしょうか。
やはり,日が当たらないと,ストロンを伸ばす必要がなくなるのでしょう。それで,第1節では地上(地面)すれすれにイモがドカドカとできています。
よくよく見ていくと,第2節にもできているのがわかります。
つまり,茎が暗い環境下におかれると,空中に位置する節にある腋芽がイモに変身し始めるというわけです。
まだ蕾が見えませんから,まだまだ成長して地上イモ,空中イモは太っていくと思われます。この光景を一度でも見たら,「ジャガイモは根が膨らんでできるのかもしれない」なんて,迷う人はまずないでしょう。