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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ついに孵化の撮影に成功!

2014-06-22 | ベニシジミ

とうとう孵化を目撃! この瞬間を待っていたのです。わくわくして変化を観察でき,写真の撮れて最高の気分です。 経過は以下のようにたどりました。

タイミングよく,卵(直径6mm)の上部に黒っぽい穴を発見。これまでに見ていた卵なので,確かに変化が起こり始めたと確信しました。

 
見ていると,穴が次第に大きくなってきました。それにともない,黒い頭が動くのが見えてきました。ここまでで,40分ほど経過。

 
からだが出始めるまでには,もうすこし時間がかかるのではないかと思っていると,突然頭が飛び出しました。いよいよ出てきそうです。

 


頭をはっきり外に突き出して,グーッという感じで出てきました。薄い黄色のからだが初々しく見えます。 

 


トリミングしてみましょう。

 
あとは,スルスルッという感じで,じつに滑らかに出終わりました。長い毛が後ろに向かって寝ているので,殻に引っ掛かることもありません。出ると,その毛が長々と立ちました。毛並みのなんと立派なこと。

 


観察者の目では,ほんとうは左側に向かって直進してほしかったのですが,個体は向こう側に遠ざかっていきました。殻にはまったく見向きもせずに。 

 

 
殻をそのまま放置するというのがこの幼虫の習性のようです。

卵の表面にある規則正しい紋様はでこぼこしています。凹んでいる部分は,殻が薄いのです。凹凸面の境の線で,きれいに穴が開きます。開く箇所はどこでもいいわけではなく,幼虫から見ると頭上の天井側ときまっているわけです。そこはちゃんと仕掛けがあって,うまく出口が開く計算です。これには納得。

追い求めていると,いずれはチャンスが巡ってくるようです。今回もまた,その幸運に恵まれました。あとは,羽化場面の撮影を残すだけです。幼虫がそこまでに成長するにはまだまだ。気長に,先のたのしみにとっておきます。 

 


ジャガイモの真正種子栽培,本実験(その14)

2014-06-22 | ジャガイモ

ストロンを切り取ったポット株の,その後について書いておきましょう。すこし古いのですが,6月10日時点の様子です。

根元の土を取り去って成長が変化が観察しやすいようにしています。

第1節からはストロンをたくさん派生させようとしますが,けっして伸びません。主茎の周りにあるストロンの先が腋芽のように直接膨らんできました。色は赤みかかっています。これは日光が当たっているためだと思われます。

 


このままにしておけば,膨らんだ塊茎はもっと大きくなるでしょう。そして,第2節から上の腋芽も同じように膨らみ始めると思われます。

この実験をしていて,ふと思い付いたことがあります。ポットをこの状態で放置しておくのではなく,もっと積極的に覆いをして頂芽から下辺りを暗くしてみるというものです。第2節から第4節あたりは暗くなるので,そこに付いた腋芽も太りやすくなるように思うのです。

それで,さっそく,植木鉢を被せ,穴から頂芽を出しておきました。下写真がそれです。

 


おもしろ実験の幅が広がってきました。これも観察の魅力です。