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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

真っ赤な昆虫(続)

2014-06-01 | 昆虫

からだ全体が朱色を帯びた,めずらしい昆虫ベニキジラミの話の続きをしましょう。

ごく小さいので,よほど気にかけて観察しないと見逃しそうな,この昆虫をまた見かけました。今度は,食草であるアケビの葉・茎においてです。そこを棲みかとしているので,数匹見かけたのです。これは幸運!

公園にある斜面にアケビが育って,木にもたれかかっています。蔓から出た若葉にとまってじっとしていました。ようく見ると,葉の一部が何かに食されたような痕が残っています。もしかすると,このベニキジラミの食痕かもしれません。おいしそうな色!

 
目をほかに移していきました。茎で逆さを向いてじっとしている個体がいました。休息でもしているのでしょうか。




茎に先端近くの紫をした若葉にもいました。風が吹いてしきりに揺れるので,この場所では撮影ができませんでした。小さな昆虫を撮るときの撮影環境では風は大敵です。まさに食餌中といったすてきな場面に出会えて,バッチリ写真に残せる日をたのしみに待ちましょう。

今回の出会いから,やはり,意識して観察することが大事だなあと感じた次第です。 

 


クモの狩り

2014-06-01 | 昆虫

ジャガイモはどうやらテントウムシやカメムシ,それにクモたちの格好の棲みからしいです。葉が生い茂っていると,適度に日陰ができ,湿気が保たれるために,居心地がいいのでしょう。

ごく小さなクモが,巣を張ってごくわずかな縄張りをつくっていました。体長2mm。ずっと見ていたわけではなく,ハンティングをした瞬間を偶然目撃したというわけです。

すばやい動きが目に入ったとき,「オヤッ!? 」と思い,正体を見届けようとしました。それは,うんと小さなハチを捕らえた一瞬なのでした。クモは後生大事につかんでいました。


拡大してみましょう。たしかにハチです。 


それを抱えて,近くにある網に移動。そこで,せっせと獲物を口にしました。 


わずかな時間で,ハチは頭部を残すだけになりました。ハチはよもや思いもしない災難に遭ったわけです。クモはこんな小さな昆虫さえも,繰り返し捕獲して生きているのです。「食べる・食べられる」関係で成り立つ世界の一コマは,またまたわたしを「ほほーっ!」と唸らせてくれました。