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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

卵に異変!

2014-06-06 | アゲハ(ナミアゲハ)

アゲハの孵化をたのしみに観察を続けていましたが,結局,孵りませんでした。それもすべての卵が。どうなっているのか,どうしたのか,とてもふしぎです。

殻をとおして中が見えそうになっていたのに,黒くなって順調に孵化を迎えると思っていたのに,まったく外れてしまいました。

なぜか,卵がしわしわになっています。明らかに成長が止まったことを物語っています。何かが起こったとしか思われません。

なぜか,卵に小さな穴が開いています。これは寄生バチが出ていったものか,あるいはハチが中に入って食したか,いずれかでしょう。直径1mmの卵にぽっかり開いた真ん円の穴!


これだけ期待が外れたのは初めてです。孵化するまでにも災難が待ち受けている,というふうに解釈するほかありません。

 


尺取虫の格好

2014-06-06 | 昆虫

シャクトリムシは,いうまでもなくシャクガの幼虫の総称です。尺を取るように歩く様から,こんなぴったりの名を与えられて,喜んでいるように思えます。

シャクガの種類は多く,その幼虫も長い,短い,太い,細い,というようにいろんなタイプがあります。総じて,枝状の体型から擬態によって自己防衛を心得ている昆虫だといえます。そのしぐさは,観察する者の目をたのしませてくれます。「ほほーっ!」と,好奇心をくすぐってくれます。

スミレの葉を観察しているとき,葉の裏にシャクトリムシが一匹付いているのを発見。細くって,長くって,じつに美しい格好をしているので,思わず撮影することにしました。10mmほどの体長でしょうか。成虫はなにか,さっぱりわかりませんし,何齢幼虫かも定かではありません。ともかく,ふしぎなほどのその姿に魅了されたのです。 

見つけたとき,ピンと一直線の姿勢を保っていました。これでは,天敵に見つかりにくいはず。なにかの枝かなと見誤ってしまいそう。 

 



軽く指を触れると,緩やかに,そしてピンと曲線を描くように変形。 「外敵が来たな」という格好です。そうして,それ以上動こうともせず,そのままの姿勢を保ち続けました。

 

 
それで,また指を触れてみました。今度は,前より大きく曲がりました。

 


再び触ると,頭部を葉に付けて,ゆっくりと移動を始めました。例の動作である“尺” を取りながら。

 

 
ほんの体長分ぐらい動くと,そこで静止。そうして,からだをぐーっと伸ばしました。

 


悪戯好きなわたしは,頭をちょこっと触ってみました。すると,からだを反転させて後方に向きました。尾脚はそのままです。つまり,反り返りが180度ということになります。大した柔軟度です。 

 


もっと触ると,迷惑に思ったのでしょう,動く気配です。尾脚を反対方向に向け,尺を取りかけました。 

 


しかし,結局動かずに,またからだをピンと伸ばしました。お蔭さまで,下写真が撮れました。からだの線がなんと見事なこと! 尾脚のスゴサが伝わってきます。この格好で姿勢を保てるしくみはどうなっているのでしょう。まことに驚異的。 

 


なんだか,すっかり愉快な気持ちになりました。