自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

北海こがね(ホッカイコガネ)の実!(2)

2014-06-03 | ジャガイモ

これだけ実が付いていたら,もう感嘆あるのみ。すっかりうれしくなります。一つの房で,花から実への変化が観察できるとなると,刺激的です。

前回ご紹介した風景ですが,部分拡大して写すと……。 


中ほどにある実を,さらに拡大して撮りました。花柱がこんなにくっきり残っていて,実が膨らんでいく様子が伝わってきます。


こういう順序で花から実への過程を追うと,下写真でも各段階のものが見えます。

 
ここでも同様です。右端の実を見ると,先が尖っています。花柱が付いていた部分が痕跡となって残っているので。


やっぱりここでも。一気にどの花も変化するわけでなく,この花,その花,という順番がありそうです。どうやら基部に近いものから変化が始まっているようにみえます。 

 
実が成長していく筋道がみえてきます。どの花も実に至るわけではありません。落下してしまったものもあります。


我が家の畑は,まだまだ新たな事実を教えてくれそうな気がしています。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その311)

2014-06-03 | ジャコウアゲハ

ジャコウゲハの幼虫を観察していると,ときに,集まりやすいという性質,つまり群集性をもっていることが窺えます。

卵を多いときで10個以上も同じ葉に産み付けるのですから,当たり前のようなのですが,じつはそう単純なものではありません。それなら,孵化してどんどん散らばっていけばいいはずなのに,何日か同じ葉で過ごすことがあります。それは2匹の場合も,数匹の場合もあるのです。2,3匹ならいくらでも見かけます。

下写真は,6匹の例です。同じ大きさなので,同一の葉で生まれた“きょうだい”といえそうです。これだけいたら,葉は食べ尽くされます。こうなると,あとはバラバラ,ちりぢりになるほかありません。


茎先に近いところでかたまっていた個体が移動してきて,群集性が保たれ続けている例です。 


ヨッさん宅で見かけた下写真の例では,9個体がかたまっています。もしかすると,他の2匹も同じ葉にいたのかもしれません。食草が尽きない限り,争うことなく仲よく生きています。  


食べてしまうと,下方の葉に移動してきました。


そうして,ここでも仲よく共生していきます。 


もっと数の多い例を,我がアゲハの庭園で見かけました。早朝なので,まだ活動前でした。脱皮して脱いだ皮も付いていました。この皮は活動後すぐに食されていきました。


時間が経って,一斉に活動を始めました。一心に葉を食べている様子は,迫力十分!


幼虫の群集性は,アゲハ以外ならいくらでも目にすることがあります。ジャコウアゲハはアゲハとしては珍しい例でしょう。

この群集性には見かけよりもからだを大きく見せて外敵を欺くとか,威嚇するとか,そんな合理的なわけでもあるのでしょうか。アゲハに聞いてみなくてはわかりません。まことにおもしろい性質です。