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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

どうやら孵化したような

2014-06-19 | ベニシジミ

ベニシジミが孵化するとき,卵の上部にぽっかり穴を開けて,そうして出てくるようです。というのは,その殻をいくつか見つけたからです。幼虫は,殻から出た後,そのままその場を立ち去るみたいです。どうやら殻には関心を示さないように思われます。


 

せっかくなので,そんなことを思いながら,幼虫を探してみました。小さいため,肉眼ではなかなか見つかりません。わたしのように老眼が進みかけると,いよいよ見つけにくくなります。それでも探していると,そのうちにとうとう見つかりました。こういうときは「ヤッター!」という気持ちですね。なんとも小さい,小さい幼虫。体長は1.3mm。

 


からだには毛がたくさん。特有の姿です。これは間違いなくベニシジミの初齢幼虫でしょう。生まれ出た後のことですから,ほっと一息入れているのかもしれません。

10時間後のこと。葉を食べて,排泄物をポロポロ落としていました。ファインダーをとおすと,口の動きが生々しく伝わってきました。もりもり,ぐいぐい食べているといった感じなのです。動いた跡形が窪んでいるのは,そこが食されたからです。


しばらく見ていると,からだを起こして動く気配がしました。


この写真をトリミングしてみましょう。

 


この幼虫,なにを思ったか,その場所を離れて歩き始めました。その動きの速いこと! この移動の目的はなにでしょうか。満腹してただブラブラ? 逃げる行動?


じつのところ,これからわたしがなんとか見たいと思っているのは孵化している,まさにその瞬間です。そんなにタイミングよく見られるかどうかわかりません。無理な感じがしているのですが,卵が複数あるので,見られる確率はいくぶんあります。羽化時とちがって,孵化には時間がかかりますから,そこにすこし期待しておこうと思うのです。